宜野湾市議会 > 2000-06-26 >
06月26日-04号

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  1. 宜野湾市議会 2000-06-26
    06月26日-04号


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    平成12年  6月 定例会(第271回)        平成12年第271回宜野湾市議会定例会会議録(第4日目)                           午前10時00分(開議時刻)                    平成12年6月26日(月)                           午後5時39分(散会時刻)1.出席議員(27名)    議席番号  氏名      議席番号  氏名     1  桃原 功        2  新垣清涼     3  知名定光        4  伊波一男     8  島袋亀次        9  呉屋 宏    10  伊佐光雄       11  屋良朝秀    12  宇江城昌健      13  上江洲安儀    14  大城政利       15  恩河徹夫    16  呉屋 勉       17  伊佐敏男    18  仲村春松       19  澤岻安政    20  玉那覇 繁      21  我如古盛英    22  伊波廣助       23  伊佐雅仁    24  知念吉男       25  知念忠二    26  上地安之       28  伊波善雄    29  又吉清義       30  平安座唯雄    31  天久嘉栄2.欠席議員(1名)    議席番号  氏名     議席番号  氏名    27  前川朝平3.欠員(3名)4.説明のために出席した者     職名     氏名        職名     氏名    市長      比嘉盛光     助役      宮城 章    収入役     當山盛保     教育長     高宮城 昇    水道事業管理者 米須清信     総務部長    喜瀬昭夫    企画部長    崎間興政     市民経済部長  石川幸栄    福祉部長    多和田真光    土木建築部長  我如古善一    都市開発部長  仲村春英     基地政策部長  具志清栄    教育部長    島袋正則     指導部長    普天間朝光    消防長     神里常厚5.議会事務局出席者     職名     氏名        職名     氏名    事務局長    大城清政     次長      桃原正秀    庶務課長    長嶺 健     議事係長    松川正則    主任主事    瀬名波 稔    主任主事    新城康子6.会議に付した事件は議事日程第4号のとおりである。                議事日程第4号              平成12年6月26日(月)午前10時開議 日程第1  一般質問    (1) 宇江城昌健       (2) 玉那覇 繁    (3) 呉屋 宏        (4) 伊佐雅仁    (5) 知念吉男 ○議長(天久嘉栄君) おはようございます。ただいまから第271回宜野湾市議会定例会第4日目の会議を開きます。(開議時刻 午前10時00分) 本日の日程は、お手元に配布してあります議事日程表第4号のとおり進めてまいります。 日程第1.一般質問を行います。12番 宇江城昌健君の1から4までの質問を許します。宇江城昌健君。 ◆12番(宇江城昌健君) 皆さん、おはようございます。一般質問2日目のトップバッターでございます。昨日、総選挙も終わり、皆さん方、ホッとしているところと思います。 さて、議長のお許しを得ましたので、通告してあります、1、環境問題について、2、道路行政について、3、教育行政について、4、学校緑化推進事業についてお尋ねしていきたいと思います。 第1点目の環境問題についてお尋ねいたします。ポイ捨て禁止条例の制定についてお尋ねしたいと思います。宜野湾市において、空き缶、空き瓶、たばこの吸い殻、ビニール袋等など、すべてのごみのポイ捨て禁止、また企業や業者に対しては、清涼飲料水の自動販売機に空き缶、空き瓶入れの回収容器の設置義務付けなど、ポイ捨て禁止条例の制定により、業者や市民などへのごみに対する意識改革とモラルの高揚を図る意味からも、このポイ捨て禁止条例の制定は、ぜひ必要だと思うが、当局の御答弁をお願いいたします。あとは自席からお尋ねしたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(天久嘉栄君) 市民経済部長。 ◎市民経済部長(石川幸栄君) お答えを申し上げます。ポイ捨て禁止条例の制定についてでございますが、市民のモラルにかかわるものであるということで、宇江城議員から平成10年3月にも一般質問がございました。しかしながら、私どもとしては、宜野湾市の廃棄物の処理および清掃に関する条例、あるいは宜野湾市生活環境保全条例等を活用して立て看板の設置、これは年間約150ぐらい、小さいものから大きいもの含めて設置をしてございます。あるいは常時市内のパトロール、分別、ごみの出し方等、各自治会、学校関係、各団体等に指導、説明などしてきているわけであります。各学校では児童生徒が、あるいはPTAとともに、御承知のように早朝の道路などの清掃も実施をしてきているということもございます。また、特にコンベンション周辺におきましては、去年でしたか、コンベンションシティー会を発足させまして、毎月1回の清掃、最近におきましては、九州・沖縄サミットということもございまして、毎週1回の清掃等を行ってきているということもございます。特にシティー会におきましては、真志喜中学校、あるいは宜野湾高校等も網羅したかたちで、地域と一体となっての清掃作業を行ってきているということもございます。また、その他ボランティア関係においても清掃作業を行ってきているということで、私どもとしては、先程も申し上げましたように宜野湾市生活環境保全条例、あるいは一般廃棄物の処理および清掃に関する条例を活用しながら、今後とも市民に啓発、啓蒙して、ごみのポイ捨て、あるいは清掃等も含めて指導を行っていきたいということもございまして、いまのところポイ捨て禁止条例については、すぐ早急に制定をするということは考えてございません。 ○議長(天久嘉栄君) 宇江城昌健君。 ◆12番(宇江城昌健君) いま部長の御答弁では、生活環境保全条例とか、学校あるいは地域、PTAを動員して毎週1回とか毎月1回、コンベンション地域エリアにおいては、毎月1回の清掃活動をしているからということでございますけど、これまでポイ捨て禁止条例が制定されている市町村は、読谷村、平良市、具志川市、那覇市、沖縄市、5カ所が制定されております。我が宜野湾市においても、多くの市民、区民が、ポイ捨て禁止条例の制定をという声が聞こえます。 そこで、先程も部長から御答弁ありましたけど、行政は継続だと思うが、平成7年6月議会においても御答弁の中では、「一般廃棄物処理基本計画の中での策定を計画して、その基本計画の中で検討委員会を予定している。学識経験者又は市内の各種団体等で構成する検討委員会、その検討委員会の中でポイ捨て禁止条例等について条例化できるか検討してみたい」とのことでした。さらに平成10年3月議会、前部長は、「本市としても、このポイ捨て禁止条例を制定することはやぶさかではない。すぐやろうと思えばできる」とのことでした。「46団体も育成しながら、発展させながら、ポイ捨て禁止条例も検討させてください。やるつもりはあります」との御答弁でした。いまの部長の御答弁によりますと、「ポイ捨て禁止条例は検討してない。いろいろ各種団体が清掃活動をしているから、ポイ捨て禁止の看板も立てて清掃に対する看板も掲げており、禁止条例に対しては、意思がない」という御答弁でございましたけど、この多くの区民、市民が、私が申し上げますのは、この条例が制定されるのは、市民が条例を守る、守るようにさせる、これは市民に対する教育だと思います。国が憲法を守り、国民が法律を守る、国や県や市町村が条例を守る、各種団体が規約や規則を守る、私達個人個人が約束事を守る、これもすべて教育上の問題だと思います。社会教育問題だと思います。このポイ捨て禁止条例によって、市民に教育させる意味合いからも、社会教育をさせる意味合いからも、いま先に述べたように約束事を守る、条例を守る、これも一つの社会教育だと思いますけど、もう一度部長の御答弁をお願いします。 ○議長(天久嘉栄君) 市民経済部長。 ◎市民経済部長(石川幸栄君) お答えを申し上げます。先程も御説明申し上げましたように、私どもとしては、宜野湾市の廃棄物の処理および清掃に関する条例、あるいは宜野湾市生活環境保全条例に関する条例があるわけです。それに基づいて私どもとしても地域に入っていって説明会等もやりながら、PTAあるいは学校関係者にも理解を得ながら、1人ひとりがごみに対する自覚が高まってきているものと思っているわけです。御承知のように宜野湾市は、他市町村に比べてもごみに対する減量化についても進んでいるということもございます。今後も私どもとしてはチラシ等も配布しながら、いま議員がおっしゃるようにごみのポイ捨て、あるいはたばこの吸い殻等のポイ捨てはやらないようにということの啓発、啓蒙も含めて、さらに啓発、啓蒙を強化していきたいというふうに考えているわけです。必ず条例が制定されたから、ポイ捨てがやらないということじゃなくて、条例制定されなくても、私どもとしては、いままで以上にごみに対する啓発、啓蒙も含めて、地域に入り込んで説明等もやりながら進めてまいりたいというふうに考えているわけです。 ○議長(天久嘉栄君) 宇江城昌健君。 ◆12番(宇江城昌健君) 私がこだわるようでございますけど、この禁止条例と、皆様方が清掃条例とは質が違うと思います。ここにこういうふうにあります。6月23日付の朝刊でございますけど、名護市において「子供サミット ポイ捨てやめるぞ 大人もルールを守って」ということばで載っております。友好姉妹都市子供サミットが名護で開催されました。ごみのポイ捨てをしないと誓うと同時に、大人にもリサイクルできるシステム、地球にやさしい製品を作ってという注文をつけた。沖縄サミットのプレイベントとして、「人と環境、その望ましい未来」をテーマに名護市など開催。同市と友好関係にある岩手県松尾村、北海道の滝川市、大阪枚方市、米国ハワイ州、ブラジルのロンドリーナ市、フィリピンのダバオ市の6都市と、このようにやっております。その中で、ごみ問題解決に向けては、ダバオ市の代表が、「教育が大切、正しい知識があれば正しい行動も広まっていく」と提起。これに対し松尾村の代表が、「子供は教育があればわかるが、ポイ捨てをしているのは大人。大人も話し合いを持つべきです」ということを言っています。そして「ごみのルールを破ったら、罰として1週間ごみ収集車の手伝いをさせる。開発の知恵があるなら、自然保護の知恵も出してほしい」という子供サミットの中で、大人も教育しなさいという意味合いから、こういうふうにサミットが開かれております。この条例制定することによって、市民個人個人に、このごみに対するモラル高揚を図る、先程も申し上げましたけど、意味からも、ぜひこれは必要だと思いますけど、そこで私先程も申し上げました、企業、業者に対し、自動販売機の空き缶、空き瓶入れの回収容器を設置させなさいということを申し上げました。皆さんは、平成12年度の施設管理公社の収益事業の計画の中で、コンベンション地域又はそのほかに清涼飲料水の販売機が設置されております。海浜公園に14個、体育館4、市立グラウンド7、野球場5、ビール販売機2、屋内運動場2、勤労青少年ホーム2、嘉数高台プール2、タバコ自動販売機3、計41台設置されております。平成11年度の皆さんの、この収益事業において1,067万5,000円の収益を上げております。その中で41台に対する皆さんのごみ、空き缶入れ、ごみ回収容器が設置されているかどうか、御答弁願います。 ○議長(天久嘉栄君) 休憩いたします。(休憩時刻 午前10時15分) ○議長(天久嘉栄君) 再開いたします。(再開時刻 午前10時15分) 総務部長。 ◎総務部長(喜瀬昭夫君) お答えを申し上げます。管理公社におきましては、回収する容器は設置をしてございます。それを毎朝そこの臨時職員のほうで点検をしながら回収している状況であります。 ○議長(天久嘉栄君) 宇江城昌健君。 ◆12番(宇江城昌健君) ありがとうございます。設置されているという御答弁でございます。これは、これだけの収益もありますので、その回収容器を設置するのは当然だと思います。 そこで、皆さんは、企業、事業者、そういう方面に、その回収容器を設置するよう指導したことがあるか。先程部長がおっしゃっておりました、生活環境条例という、そういうのがありましたけど、その中で業者や事業者に対し、そういう指導をしたことがあるかないか、御答弁願います。 ○議長(天久嘉栄君) 市民経済部長。 ◎市民経済部長(石川幸栄君) お答えを申し上げます。特に自動販売機等々だと思いますけれども、自動販売機につきましては、以前は空き缶ですか、の回収容器もほとんど設置されていたというふうに理解してますけども、空き缶回収容器につきましては、御承知のようにいろんなちり等が入ってくるわけです。通りながらも入れるということもあって、最近につきましては、その空き缶回収容器設置につきましては、私どもとしては、指導はしてございません。と申しますのは、もう議員も御承知だと思いますけども、その空き缶回収容器そのものにいろんなちり等、あるいは生ごみ等も含めていろんなのが入ってくると。かえってちり箱といいますか、ちり捨て場みたいになってくるということもございまして、最近は十分その店が管理できないと空き缶回収容器の設置ということにも大変疑問、問題等がありまして、その辺につきましては、指導はしてございません。 ○議長(天久嘉栄君) 宇江城昌健君。 ◆12番(宇江城昌健君) 西海岸地域には、市長の施政方針の中にもありましたけど、250万人の入域者があると言われております。それにその地域にはダイエー進出もあり、さらに国際ショッピングモールの誘致も計画されており、マリン支援センターなど、いろいろな設備もなされ、収容能力も増えてくるものと思われる。北谷町のハンビータウン美浜地域の発展ぶりは目を見張るばかりであります。今後の西海岸地域は、北谷町に勝るとも劣らぬ発展が期待されております。入域人口といたしましても250万人から400万人以上の入域者があると見込まれる。去る平成11年12月18日に二階俊博運輸大臣が、今後10年以内に沖縄県の観光客は現在の450万人から700万人計画が発表されています。私が平成11年9月議会で、普天間基地跡地シンボルタワーの建設についてという一般質問の中で、観光立県をめざす沖縄県、21世紀は観光産業が主流となるはずです。2000年7月のサミット開催を境に500万、1,000万の観光客の入域があるんではないかと述べました。二階俊博大臣は、ここ10年以内に観光客700万人を打ち出しています。さらに15年、20年後の間には1,000万人も夢ではないはずです。このように今後西海岸地域に250万人から400万人以上の入域者が見込まれるが、これほどの人口増があるからには、当然ごみの排出量も増えてくると思います。そのごみ対策として、当局はどのように考えているか、御答弁願います。
    ○議長(天久嘉栄君) 市民経済部長。 ◎市民経済部長(石川幸栄君) お答えを申し上げます。西海岸地域、確かにおっしゃるように、ここ4~5カ年では、おそらくハンビータウンみたいに街が発展してくるものと思われます。最初の答弁でも申し上げましたように西海岸地域、特にコンベンションシティー会等がいまひと月に1回の清掃、あるいは沖縄サミットまでは1週間に1回の清掃等はやってきているわけですけども、西海岸地域についても、企業と一緒になって私ども、企業が進出してくるわけですから、進出してきた企業と一緒になって今後のごみ対策についても十分なる検討をして、観光立県として美しい、そして環境のすばらしい宜野湾市のために頑張っていきたいというふうに考えているわけです。 ○議長(天久嘉栄君) 宇江城昌健君。 ◆12番(宇江城昌健君) 先程から回収容器を設置してください、設置を指導したことがあるかということに対して、その容器に空き缶、ほかのちりやごみが入るから設置してないんだという御答弁でございましたけど、これは皆さんが、この禁止条例を制定することによって、業者に対し、いろいろな策があると思います。ごみが入れば、その入れるなという、その方法もあると思います。ごみを入れるから、空き缶回収容器に別の物を入れるから設置しないんだという発想は、私はこれはちょっと疑問に思いますけど、例えばそれでは西海岸地域にいま250万人の観光客が入域されると。その中で、この自動販売機からジュースを飲みますよね、買って。それでは、そこに空き缶入れがなければ、本来ならお家に持ち帰っていくんですけど、いくのがほんとの姿なんですけど、そこに空き缶回収容器がない。観光客がそこで飲んで、じゃ、どこに持っていくかというと、確かにその辺に置くと思います。あるいはジョギングする方々も飲む。それを飲んだ缶を持って歩くわけにもいかないし、その辺に置くと思います。ですので、そういう意味合いからも回収容器の設置は必要だと思っております。本来の姿は、ごみがないのが本当の姿です。ごみを捨てないのが本当の姿だと思います。自然にはごみがないということで、ごみが出たのは都市開発がされたからというふうなことも言っている方もおります。香港やシンガポールが、なぜあのように人気があるかと申しますと、単なるブランド製品が安いから、品物が安いからということではないと思います。向こうから帰ってきた観光客のお話によりますと、ごみ一つネーンタンヤーとか、たばこの吸い殻一つもなかったね、きれいな道だったねという、その話が主な話なんですよ。我々沖縄県も宜野湾市も、そういうごみ一つないりっぱな市にしたいという意味から、このように取り上げているわけでございます。皆さんが46団体を動員し、コンベンション地域を清掃していると、観光課、公共施設の方々16団体もやっているということは、ごみがあるからです。そこに捨てられているからです。そこに何もなければ、その46団体を動員する必要もないです。原点を考えますとですね。 そういう意味から、このポイ捨て禁止条例、その目的、平成10年にも読み上げましたけど、再度読み上げてみたいと思います。その目的、市の責務、市長の責務とか、そういうのがありますけど、一応読んでみたいと思います。「目的。この条例は、市の街づくり運動の基本である「人にやさしい地域環境と花と緑に包まれた潤いのある文化都市」を推進するため、空き缶、空き瓶等ごみの散乱防止と環境美化について、本市、市民、業者、土地又は建物占有者等の責務および必要な事項を定め、地域の環境美化と清潔で美しい街づくりをめざすことを目的とする。市の責務。市は、総合的な環境美化の促進に関する施策を策定し、これを実施するとともに、その実施について、市民、事業者、土地の占有者、県および国に対して必要な協力要請を行うものとする。市長の責務、市長の責任。市長は、市民、事業者、土地の占有者等に対し、環境美化を促進するため、意識の向上を図るなど必要な措置を講じなければならない。市長は、販売業者に対し、回収容器を設置し、かつこれを適正に維持管理すべきことを勧告することができる。市長の責務です。市長は、環境美化の促進を重点的に行う必要があると認める地域を美化促進重点地域として指定することができる。市長は、環境美化の促進について、知識、経験等を有すると認められる者をクリーン指導員として選任することができる。市民の責務。市民は、自ら居住地およびその周辺を常に清潔にし、美しい街づくりに努めなければならない。市民は、自ら生じさせた空き缶、空き瓶等のごみは、みだりに捨ててはならない。市民等は、地域における清掃活動、環境美化の促進に関する実践活動に積極的に参画するとともに、市が実施する環境美化の促進に関する施策に協力しなければならない。事業者の責務。事業者は、消費者に対するごみのポイ捨て防止のための啓発等事業活動に伴い発生するごみの散乱防止に努めるとともに、本市の施策および市民等の実践活動に協力しなければならない。容器に収納した飲料を製造又は販売する者は、再資源化が可能な容器を使用するとともに、その回収に努めなければならない。」というふうになっています。このように条例を制定することによって、皆さんは、行政は、事業者、企業に、その条例をもとに強く指導、勧告することができると思います。いま先の条例の、これにも申し上げましたように、事業者は回収容器を設置し、そして回収する義務を負うということもうたっております。部長は制定は、いまはないとおっしゃいましたけど、このように市長の責務もございます。皆さんの生活環境保全条例の中では、そういうものはうたってないと思いますけど、もう一度部長、御答弁願います。 ○議長(天久嘉栄君) 市民経済部長。 ◎市民経済部長(石川幸栄君) お答えを申し上げます。先程から御説明を申し上げているわけですけども、確かにポイ捨て条例につきましては、5点ほどのお考えがあるとは思います。1点目が、先程から議員がおっしゃっているように目的、あるいは市民などの責務、事業者の責務、土地の占有者の責務、市長の責務ということでうたわれているわけですけども、私どもとしては、先程から御説明申し上げていますように、一般廃棄物の処理および清掃に関する条例、宜野湾市の生活環境保全条例等も活用しながら十分対応できていると。と申しますのも、土地の占有者の責務に関しましても、宜野湾市の生活環境保全条例の第36条の宅地の管理義務があるわけです。管理義務に対して私ども口頭で警告を出して、それでも対応してもらえないということでは、その中の37条での改善勧告等も含めて、いままでもやってきているわけです。平成10年度に11件の勧告、平成11年度にも4件の勧告等も出しながら環境整備にも努めてきていると。さらには宜野湾市の資源回収団体、推進団体、先程46団体というお話がありましたけども、それも含めまして、各自治会にクリーンリーダーを配置してございます。さらには市の環境清掃課のほうに指導員2人を配置しているということで、私どもとしては、いままでの配置をした、あるいは実施をしていることを、さらに強化をしながら、今後もますます宜野湾市の環境美化については市民に啓発、啓蒙も含めて、あるいは教育委員会とも相連携をとりながら進めてまいりたいというふうに思っています。その辺も議員も理解をしていただき、今後私どもとしても宜野湾市の観光誘致につきましても、西海岸地域の環境美化につきましても、地域と一体となりながら進めてまいりたいというふうに思っていますので、御理解をいただきたいというふうに思っております。 ○議長(天久嘉栄君) 休憩いたします。(休憩時刻 午前10時31分) ○議長(天久嘉栄君) 再開いたします。(再開時刻 午前10時31分) 市民経済部長。 ◎市民経済部長(石川幸栄君) お答えを申し上げます。前部長のほうから検討するようにということもお話があったということで、いま宇江城議員からも強い提言等もあるわけですけども、私どもとしても、いまのを進めながら、いま御提言があります件につきましても、今後十分内部で検討させていただきたいというふうに思っております。 ○議長(天久嘉栄君) 宇江城昌健君。 ◆12番(宇江城昌健君) 部長、ありがとうございました。確かにこれは市の基本計画、15カ年計画の中に策定していると思います。その件について市長から一言見解をお願いします。 ○議長(天久嘉栄君) 市長。 ◎市長(比嘉盛光君) おはようございます。先程から宇江城議員の御提言は拝聴させていただいております。これはやはり時代のニーズでございます。時たま車から窓を開けてポイ捨てすることも現実によくたびたび目にしております。こういう事態があっては、観光立県としての名にも恥ずべき行為だと考えます。従いまして、直接の取り締まりはできないにしましても、条例が本市にあるんだということ自体が啓蒙、啓発になると思いますので、これは十分慎重に検討すべきだと、また早期に検討して実現すべきだと考えております。ありがとうございます。 ○議長(天久嘉栄君) 宇江城昌健君。 ◆12番(宇江城昌健君) 部長もありがとうございます。市長も本当に前向きな答弁で、ありがとうございます。これは本当に市長がいま先おっしゃったように、時代のニーズに沿って各市町村も、5カ所の市町村も既に制定されて、よい成果を上げております、実際。それを制定することによって、市長の責任も、勧告する力も増してくるし、事業者に対しまして、そういうことで前向きな御答弁がありましたので、今後部長も検討するということでございますので、この問題は、これだけにいたしまして、次に進めたいと思います。 2点目、排水溝の安全対策と悪臭対策についてお尋ねしたいと思います。これは前回も取り上げましたけど、再度取り上げていきたいと思います。この下流のほうの冠水に対しましては、皆さん方、大工事で、きれいにやってもらいました。そして大雨もありましたけど、何ら冠水しなくて、地域住民は大変喜んでおります。そのことに対しまして御礼申し上げます。 そこで、その排水も河川に近い状態な溝なんですけどね、側溝なんですけど、これは深さが2メーター50ぐらいありますかね。そして幅が2メーターかな、もっとあるかな。ということで危険ですね。その入り口のところにさくが設けてありますけど、子供達がたびたびそこに乗って下を見ているということで、本当にこれは危険だなと思っております。前回の答弁では、予算的に無理という御答弁でございましたけど、この問題は、いろいろ市内各そういう100メーターぐらいの、河川に近い排水溝があるかなと調べたんですけど、大謝名の稲嶺建設の倉庫、そばからちょっとあるんですけど、そして嘉数三丁目30番16号、仲村渠ヨシさんところに3軒ほどまたがってあるし、また神山にも3軒ほどまたがってあるし、このように100メーターに近い排水溝、河川に近いのは、まず中原区、そこにしかないと思います。悪臭も、蚊の発生も問題なんですけど、いちばんの問題は、危険度が大きいということですね。万一そこに子供達が落ちた場合には、もう重大事故というふうに考えておりますけど、再度当局は、そこにふたをするというふうな計画があるかないか、御答弁願いたいと思います。 ○議長(天久嘉栄君) 土木建築部長。 ◎土木建築部長(我如古善一君) 排水溝の安全対策についてお答え申し上げたいと思います。御指摘の箇所は、去年整備をいたしました中原7号線から基地のフェンスまでの区間、およそ98メーターの整備を完了しております。その完了した部分の起点から上流部分、いわゆる老人福祉センターまでの区間というのは、御指摘のようにオープンになっております。その起点部分の中原7号線に、いわゆる排水溝との空き場のほうにガードレールを設置してございます。御指摘いただいて現場を確認させましたところ、設置の基準値よりも低めの状況がありますんで、御指摘の安全対策については、今後十分対処してまいりたいというふうに思っております。 それからオープン部分の、いわゆる悪臭対策という名目になると思いますけれども、既存排水にふたをかけていただきたいという地元の御要望、あるいは議員からいま御指摘ありましたけども、これについては現在事務方のほうで、いわゆる既存の施設にふたをかけるのか、あるいは若干用地買収して改良するかということで、いま検討している段階でございますので、お時間をいただきたいというふうに思っております。 ○議長(天久嘉栄君) 宇江城昌健君。 ◆12番(宇江城昌健君) 部長、さくに対しては対策するということで、そしてふたをすることに対しては、今後年次的にいきたいという答弁でございます。これは、ぜひふたをしてもらって、安全で、そして子供達の危険防止のためにも、ひとつ頑張ってもらいたいと思います。時間がないようですので、進めていきたいと思います。 次に、道路行政についてお尋ねいたします。野嵩四丁目15番1号から県道35号線への接続ということで取り上げておりますけど、この本町通りのちょうど仲真さんのところに突き当たりますけれど、右側に松元さんから、元の市会議員の宮城光雄さんのところに、そして山内さんのところ、袋小路になっているんですよ。その一帯だいたい20軒ぐらいありますかね、18軒の家が建っているんですけど、その山内さんのところから右側に北中城インターチェンジですね、自動車道の。そこに道路の設置をできないかという要望でございますけど、当局としては、その考えはあるかどうか、お願いします。 ○議長(天久嘉栄君) 休憩いたします。(休憩時刻 午前10時39分) ○議長(天久嘉栄君) 再開いたします。(再開時刻 午前10時40分) 都市開発部長。 ◎都市開発部長(仲村春英君) お答えいたします。本年度事業として国道330号線、ニュー普天間入口ですが、それに県道35号線に接続することや、それから北中城インターのほうに接続するためのルートの検討を要する予備設計を予算計上しております。その中で、ただいま御指摘の箇所がすくえるかどうか、今後調査するわけですが、結果を見て判断させていただきたいと考えております。 ○議長(天久嘉栄君) 宇江城昌健君。 ◆12番(宇江城昌健君) 部長、大変前向きな答弁でございます。ぜひそこを調査して、可能かどうか、そして適当であるかどうか。そして地域住民に対して、どのような利便さがあるか、そこら辺も踏まえながら考えて、ぜひ検討してもらいたいと思います。 次の2点目、歩道の新設についてということで通告してあります。皆さん御存じのとおり、野嵩橋の階段のところでございますけど、その右左の階段が急こう配で、とても老人や身体障害者なんかが、どうしてもそこに上ることができないということで、また電動機自動車に乗って通ろうとすると、階段があるためにそこが行き止まりになって、そこにどうしても緩やかな歩道ができないものかという地域の指摘がありましたので取り上げましたけど、皆さん、ちょうど階段から登又に下がっての約50メーターぐらいいってから擁壁があります。その擁壁に沿って上のほうに道路があるんですよ、ここを緩やかなカーブでできるんじゃないかなと僕は見ているんですけど、そこら辺調査したことがあるかどうか、お願いします。 ○議長(天久嘉栄君) 土木建築部長。 ◎土木建築部長(我如古善一君) お答え申し上げます。御指摘の場所は、いわゆる野嵩29号線、喜友名・登又線ですか、Sカーブと、それから中原・野嵩1号線、これの交差点部分にかかっておる階段部分の御指摘だというふうに思っております。御理解いただくために、なぜこういう状況になったかということをまず御理解願いたいと思います。まず、中原・野嵩1号線とそれから野嵩29号線の交互交通、いわゆる立体の手法ですけども、この高低差が7メーターあるわけです。ですから、本来平面交差でいわゆる都市計画街路の2-1-1、すなわち野嵩29号線を整備する段階で、平面交差が可能であれば、御指摘の問題というのは解決できたわけですけれども、どうしてもこの高低差と、それから道路構造令にいう縦断こう配、12分の1、そのうち8%以内で縦断こう配をとる必要があるということで、現在の状況になっていることをまず御理解いただきたいと思います。この階段部分については、中間部分にいわゆる2段に分けて設置をしてありますけれども、確かに御指摘のように身体障害者の方々の乗り入れは大変きついだろうというふうには理解しておりますけれども、現場の状況からして、どうしても御指摘のような改良できなかった、当時整備するときもしかりでありますけれども、御指摘の場所については、現場の状況からして、その設置そのものもやむを得なかったということで、御理解をいただきたいというふうに思っております。 ○議長(天久嘉栄君) 宇江城昌健君。 ◆12番(宇江城昌健君) 部長のいまの答弁によりますと、当時の状態からは無理であったということでございますけど、しかしよく見ていますと、畑の擁壁なんですけど、そこの後ろ側は可能な状態だと思いますけど、再度調査する考えがあるかどうか、お願いします。 ○議長(天久嘉栄君) 土木建築部長。 ◎土木建築部長(我如古善一君) 現場の状況については、地形上の問題、クリアしなければならない問題点がたくさんあると思います。御指摘のこちらからいきますと、野嵩側から登又に向けての右端の擁壁部分を活用してはという御指摘だと思いますけれども、ここはこれだけの高低差があるものを、いわゆる沖縄県の福祉のまちづくり条例等々にもありますように、先程申し上げた12分の1のこう配というのが、果たして確保できるのかというのが大変疑問な点です。せっかくの御提言ですので、現場の状況は調査をさせていただきたいと思っております。 ○議長(天久嘉栄君) 宇江城昌健君。 ◆12番(宇江城昌健君) いろいろ法律もあると思いますけれども、再度調査して、可能なときには、ぜひまた建設するようにお願いしたいと思います。 次に、ぜひ進めたいものがあります。ハンタ道については、ちょっと置いて、教育行政についてお尋ねしたいと思います。宜野湾中の武道場の建設についてということで、平成4年9月議会でも取り上げました。その中では、教育委員会の御答弁では、宜野湾中の武道場は財政的な規制の中で、教育委員会として平成6年度事業計画ということで、いま検討に入っていると答弁。さらに平成8年6月議会では、第1次振計が終わり次第、平成13年までにはこれを実現すべく最大努力を払っていきたいという答弁。そして平成9年6月では、11年以降しか検討しない。平成10年9月議会では、武道場につきましては、平成12年度予定しているとの御答弁でしたけど、そのとおりでしょうか、御答弁願いたいと思います。 ○議長(天久嘉栄君) 教育部長。 ◎教育部長(島袋正則君) お答えを申し上げます。宇江城議員には、先程御質問のように武道場の設置問題についてたびたび一般質問で取り上げられております。大変御心配をおかけしております。武道場、柔剣道場の設置でございますが、財政が非常に厳しいために事業の採択には至ってないというのが現状でございます。申し上げますと、長田小学校の分離新設校の問題、あるいは宜野湾中学校校舎増築事業の問題、また平成12年度から13年度に予定されております大謝名小学校の校舎の増改築事業等々大規模な建設事業が非常に多いために現在対応できてないのが現状でございます。先程御質問の中で、前向きに答弁は申し上げているものの、今後の事業との絡みがございまして、その辺を見ながら、この施設の必要性については、十分認識をしておりますし、今後財政の調整の中で、事業採択に取り組んでいきたいというふうに思っております。御理解をいただきたいと思います。 ○議長(天久嘉栄君) 宇江城昌健君。 ◆12番(宇江城昌健君) いろいろな大きな事業が入ったために、大謝名小、長田小、そういうふうな事業が入ったために皆さんの答弁の中で、12年度予定していることに対して財政的に厳しくて今までこうなっているという答弁でございます。財政を見ながら検討したいということでございますけど、年次的にあと何年ごろ計画に入れるかどうか、御答弁願いたいと思います。 ○議長(天久嘉栄君) 教育部長。 ◎教育部長(島袋正則君) 非常に厳しい、非常に心苦しい答弁になりますが、先程申し上げた財政事情がまず1点ございます。これから私どもが持っている大山分離校の問題等々がございまして、その辺の状況を勘案しながら、このことについては財政サイドと協議を入れていくというかたちになると思います。そういうことで先程申し上げた、この学校教育の中でも、この施設の重要性というのは認識をしておりますし、その辺について財政協議を今後入れていくということになっていくかと思っております。 ○議長(天久嘉栄君) 宇江城昌健君。 ◆12番(宇江城昌健君) これは皆さんの答弁によって、私達は学校なら学校、地域は地域に報告するんですよ。12年度にできますよ、期待してくださいねということを言います。このように理解しています。確かに大謝名小、長田小もお金がかかったということは理解しているんですけど、それならばいまの答弁では、協議してからということですけど、再度ですね、年次的にあと何カ年という確約はできないですか、お願いします。そうしないと報告できないですよ。 ○議長(天久嘉栄君) 教育部長。 ◎教育部長(島袋正則君) お答えを申し上げます。この件については、先程も説明したように過去平成4年から前向きな答弁で全部されているわけでございますけれども、その何年となりますと、まず私ども現場から見ますと、事業採択というのがございます。私どもの段階で事業採択がされない前に、私どもがいまいつやるということが、ただいまお答えできませんので、その辺についても財政と協議を入れさせていただきまして、その段階で整理をさせていただきたいというふうに思っております。 ○議長(天久嘉栄君) 宇江城昌健君。 ◆12番(宇江城昌健君) ぜひ頑張ってくださいね。終わります。 ○議長(天久嘉栄君) 以上で12番 宇江城昌健君の質問を終わります。 ○議長(天久嘉栄君) 暫時休憩いたします。(休憩時刻 午前10時55分) ○議長(天久嘉栄君) 再開いたします。(再開時刻 午前11時12分) 休憩前に引き続き一般質問を行います。20番 玉那覇繁君の1から5までの質問を許します。玉那覇繁君。 ◆20番(玉那覇繁君) 午前の2番目でございますけれども、通告してありました1から5まで、ただいま議長からお許し得ましたので、一般質問していきたいと思います。ほとんどが懸案事項ですので、当局に対しては、誠意ある答弁をお願いしたいと思います。 1番目に、宜野湾11号の今後の取り組みについてということで一般質問出してありますけれども、この宜野湾11号については、いままで何回となくこの議場で一般質問してまいりました。11号線は、もともと宜野湾街道、飛行場の真ん中にある宜野湾街道の代替としての11号のスタートだったと思います。昭和54年からスタートして、途中で中断しておりますけれども、また平成12年まで一応このままとまっている状態であります。それが宜野湾区のちょうど真ん中でとまっておりまして、宜野湾区民は、そのう回路のために、全部宜野湾区内の生活道路に朝晩車が入ってきております。区内の道路は、幅が約6メーターぐらいしかないけれども、それを渡るのになかなか渡れない。特に朝の登校時には、子供達の登校のときに、その狭い道でも横断できないということで、それとお年寄りの方々が大変困っております。それを考えていただいて、当局は進めていただきたいなと思っております。去った3月に調査費、それから実施設計費を予算化されておりますけれども、その後の当局の取り組み方について説明していただきたいと思います。あとは自席から質問いたしますので、よろしくお願いします。 ○議長(天久嘉栄君) 土木建築部長。 ◎土木建築部長(我如古善一君) お答え申し上げます。20番 玉那覇議員には、議会のたびに宜野湾11号を取り上げていただいて、私どもとしても、こちらで答弁申し上げるのは大変心苦しい状況でありますけれども、去った3月議会で承認いただきました宜野湾11号の再開に向けての、いわゆる実施設計の予算の執行の状況を若干御説明申し上げたいと思っております。 現在、実施設計の業務を進めている段階です。来月に入りまして、その実施設計をすべく業務発注してまいりたいというふうに思っております。その後、先日御説明申し上げたように、米軍への立ち入りのための手続き、さらには現場での作業も含めて、まず現地調査を先に完了させていきたいというふうに思っております。それを受けて、今後用地の取得範囲、さらには事業実施上の諸問題の整理をしながら、地元説明会を持って、防衛施設局から示されました五つの条件を全部クリアした上で概算要求に向けて取り組んでまいりたいというふうに考えております。 ○議長(天久嘉栄君) 玉那覇繁君。 ◆20番(玉那覇繁君) いま部長の答弁で、これから立入調査するために米軍への手続きをやるんだということですけれども、これは3月に予算化されて、もう3カ月にもなろうとしております。手続きが、いまから準備するんですか。それは本当だったら予算化された時点で準備して手続きやるべきじゃないかなと。いまから手続きやると、どのぐらいかかりますか。まずは答弁お願いします。 ○議長(天久嘉栄君) 土木建築部長。 ◎土木建築部長(我如古善一君) お答え申し上げます。業務委託をして実際に基地内に立ち入りをして調査測量していくのは、発注者ではなくて、いわゆる受注者側が名簿を提出していただいて、その名簿と私どもの現場管理を担当する職員を含めて手続きをとってまいりますので、まずそれの委託業務の発注をして、業者との契約を完了後しかそういう手続きはとれないということで、御理解を願いたいというふうに思っております。 ○議長(天久嘉栄君) 玉那覇繁君。 ◆20番(玉那覇繁君) どうも理解できないような、我々素人にはですね、そういう手順というのが。まあわかりますけれども、せっかく3月に今年の予算として計上されているのに、いまから業者を選定して、それから業者と協議していくということも、どうも私理解しにくいんですけれども、それと五つの条件の中で、地主等の承諾もいまからということなんですけれども、地主の承諾というのは、これは調整なんか要らないと思うんですよ。行政がやる気があるかどうかの問題だと思うんですよ。立入調査は、そういう手続きを経るんだとわかるんですけれども、地主の承諾を得る、それについても、この軍用地だけじゃないと思うんですよね、民間有地もあるんですよ。承諾を得るんでしたら、その期間、これが準備できるまで地主との協議、承諾というは得られると思うんですが、なぜそれをやらないのか。予算が組まれているんだから、早速やるべきだと思うんですが、そういう準備はどうなっているんですか。まず、聞かしてください。 ○議長(天久嘉栄君) 土木建築部長。 ◎土木建築部長(我如古善一君) お答え申し上げます。御理解いただきたいんですけれども、まずこの宜野湾11号につきましては、これまで上原区画整理地域の一部の完了部分、それから宜野湾から佐真下公園までの区間の一部、4工区、5工区というふうに工区割りをしてございます。現在いわゆる事業の休止状態にありますのが2工区と3工区であるわけですね。この2工区、3工区の事業再開に向けて、これまで歴代の関係部長含めて再開に向けて今日まで進めてきたわけですけれども、民間部分、確かに約80メーターほどの民間部分がございます。しかし、地元説明会を持って、いわゆる地権者の合意形成を図る場合に、幅員構成、それから用地取得幅ですね、こういったものも総合的に判断をして説明会に臨まないと地元の御理解が大変厳しいんじゃないかということで、私どもは一つの工区としてとらえて、またさらに軍用地部分も含めて2工区、3工区というかたちで位置付けをしておりますので、この辺は地元の地権者の関係者の皆さん、それから自治会を中心とした有志の方々からの要請事項も承っているわけですけれども、やはり事業再開の一つのステップとして地権者の合意形成が絶対条件だということで、私どもとしては、完璧を期したいという意味で早めに調査を進めてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(天久嘉栄君) 玉那覇繁君。 ◆20番(玉那覇繁君) 実施設計、これは最終的な設計だと思うんですよね。いままで私この議場で、今年まででも10年来、11号線についてずっと質問してまいりました。そのたんびに局との事務調整だということで、ずっとやってまいりましたけれども、これは実施設計へいくまでには、おそらく仮設計、そういうのも踏まえていくと思いますけれども、その修正する部分はそんなにないと思うんですけれども、この条件を一つずつクリアすることを条件でしたら、一つでも早くこの条件をクリアすべきじゃないかと本員は思います。一遍に全部やろうとするからできなくなる。先程の宜野湾ですけれども、民有地、そこの地主が私質問やるたんびにやっておりますけれども、その地主は、そのかかる部分にほんとは住宅を造ろうとして設計までやっておりました。それをお願いして、11号線が通るんだから、内側に造っていただけないかなということでお願いしたら、わかったということで、せっかくの住宅もフェンス沿いに造ってあるんです。この前、宜野湾区自治会総会がありましたけれども、その場でも言われました。玉那覇議員のお願いで住宅も内側に造ったけれども、一体全体この11号というのはいつやるんだということを聞かれました。私、そういう道路整備するときに逆だと思うんですよね。本当は行政側がお願いしてやるべきのを反対に地主が、この11号というのはいつできるのか。というのは、これは私おそらくないと思うんです、道路工事するときに。だから、そういうのをくみ取って早めにやらないと、せっかくいまG5、軍のほうが立入調査も許可しております。いままでは米軍が立入調査を許可しないからできないという答弁、ずっと返ってきました。せっかくG5のほうが立入調査も許可するということになっておりますけれども、それを早めにやらないと、今度はサミットが来るんですよ。サミットも、おそらくそういう立入調査もできないだろう、警戒で。サミット終わってからといったら、また9月になる。それが期間がずるずるといって、おそらくこの事業が思ったとおり進むかなと。サミットでも調査できるんですか、答弁してください。 ○議長(天久嘉栄君) 土木建築部長。 ◎土木建築部長(我如古善一君) お答え申し上げます。地域の皆さんが宜野湾11号線に対する、いわゆる地権者を含めて御理解を賜っていることに対しては、大変感謝を申し上げたいと思っております。御指摘のサミット期間については、これは警備体制強化になりますので、立入期間は、そこは省くというかたちになると思います。いわゆるサミットが終わった後、現地立ち入りをするというかたちになるというふうに理解をしております。 御心配していただいておりますけれども、私どもとしても3・四半期には、少なくとも地元に説明会をできるような体制で進めたいということで、担当課のほうも最善の努力をしておりますので、この辺はひとつ私どもの計画を十分御理解をいただいて、スムーズにこの業務が進むように、また御協力も議員にはお願い申し上げたいというふうに思っております。 ○議長(天久嘉栄君) 玉那覇繁君。 ◆20番(玉那覇繁君) じゃ、その実施設計、事業者との協議というのは、これはいつから始まっていつまでに終わる、その期間はわかりますか。よろしくお願いします。 ○議長(天久嘉栄君) 土木建築部長。 ◎土木建築部長(我如古善一君) お答え申し上げます。現在委託設計書の取りまとめをしておりますので、その取りまとめが完了次第、業務発注していきたいというふうに考えております。現場立ち入りについても、いわゆる手続きをして、G5としても全面協力をしますというありがたいおことばもちょうだいしておりますので、現場はおそらくひと月ぐらいの期間を要するだろうというふうに思っております。それを踏まえながら、いわゆる線形の再検討、さらには用地の丈量図の作成、区域の決定も含めて判断をして、地元に十分説明ができる体制で地元に入っていきたい。そして概算要求が、いわゆる通常でしたら翌年の5月末までには手続きとらなきゃいけませんから、それまでには地権者の合意形成もすべて完了していきたいというふうに考えております。 ○議長(天久嘉栄君) 玉那覇繁君。 ◆20番(玉那覇繁君) いま聞いていても、こう前に進むような気はしないんですけれども、だからそのある程度の設計というのは、予備設計あたりでもわかるんじゃないかなと思いますけれども、じゃ、宜野湾の郷友会も困っておりまして、慰霊の塔、宜野湾の。そこも整備しようというけれども、一体全体どこから通るのかわからなくて、整備もいま困っている状況であります。これはひと月ぐらいかかるということなんですけれども、おそらく地権者の承諾得るためには時間かかるんじゃないかなと思います。概略の説明でも、これやっておかないと、地権者に。そうすれば、ある程度の予備知識を持って地権者も協力できるんじゃないかなとは思いますけれども、これは委託設計ですから、その業者も早めに選定にして早めにできるようにしないと、もういまからは予算はついているんですから、事務調整とか、それから何かの調整だとか、軍との調整だとか、そういうのも聞き入れないですよ。ちゃんとG5も調査許可しているんですから、いままでのように事務段階でありますとか、そういうことでは、それは事進まないと思いますので、また次の機会にも、この11号については私聞きますから、それまでに答えを出していてください。そうしないとやる気があるかどうか、これはやる気があっても実行しなければ何もなりませんので、一歩でも進むように考えていてください。次の議会のときに私聞きます。 11号は、これで終わりまして、次、防音工事指定区域の拡大についてということで、お聞きしたいと思います。この指定区域拡大については、本員はいままでに何回となく防音区域の拡大について本議場で質問してまいりました。その都度、関係部署に要請をする、要請をしたとのことでありましたが、その後の結果をまだ聞いておりません。その結果をお聞かせ願いたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(天久嘉栄君) 基地政策部長。 ◎基地政策部長(具志清栄君) お答え申し上げます。平成10年7月から11年3月まで、宜野湾市内一円における普天間飛行場から発生する航空機騒音のデータが取りまとめられました。現在、市内には8カ所の測定ポイントを設けておりまして、そのデータに基づきまして、最も騒音区域が激しい区域を選び出しまして、住宅防音区域の拡大を国に要請申し上げたところでございます。この8ポイントの中で、特段に近年騒音が高く、日常の市民生活に大きな影響を与えている区域として、私どもが選び出したところが宜野湾区でございます。平成9年度の測定に比較しまして、約13ポイントうるささ指数、これはWECPNLという表示をしておるわけですけれども、13ポイント高くうるささの指数が結果として出ておるわけでございます。特に宜野湾区域は、沖縄国際大学あるいは志真志小学校、さらにまた閑静な住宅地を形成しておりまして、この地域については、早期に防音区域として指定をしていただくということで、去った4月25日に那覇防衛施設局のほうに要請をしております。これに対する那覇防衛施設局の回答ですけれども、日常生活に航空機騒音が多大な影響を与えていることに対しては、深くおわび申し上げるということ、さらに市が測定したデータについては、細かく分析するとともに、国としても、それなりのまた独自の調査を入れていきたいというふうな説明をいただいております。従って、平成13年3月あたりまで那覇局としては騒音測定を実施し、その結果に基づいて宜野湾市の要請にこたえていただくものというふうに確信をしております。 ○議長(天久嘉栄君) 玉那覇繁君。 ◆20番(玉那覇繁君) いま部長のほうから、測定結果も説明していただきましたけれども、平成11年に、これはたしか沖縄県の環境保全室ですかね、そこから発表された経緯がありますね、新聞等で。その結果によりますと、本員が主張したとおり、宜野湾区の公民館に設置してある騒音測定器が環境基準値を著しく上回っております。このWECPNL、そのいわゆるうるささ指数が80ポイントを超えているということですけれども、これは到底普通の生活ができるような状態ではないと思います。 そこで、まずこの環境基準という数値がありますよね、普通このぐらいだったら生活できるという、その基準はどのぐらいですか。基準があると思いますけれども、この測定結果では80ポイントだけれども、基準値があると思いますけれども、この基準だったら大丈夫、それから上になるとということですけれども。 ○議長(天久嘉栄君) 基地政策部長。 ◎基地政策部長(具志清栄君) お答え申し上げます。国が示した基準というのは、いわゆるうるささ指数でいきますとWECPNL、この数値で第1種防音地域で75ということになります。ただ、この基準のとらえ方ですけれども、これは普通言われているように、例えばデシベルとかホンとか、そういったものと数字は必ずしも一致はしておりませんで、航空機騒音をとらえる独特の表現として、このうるささ指数というものが示されているわけでございます。そういうことで宜野湾区においては、そういった環境基準を大きく飛び超えて、最大で87.3、最小で65.5、平均値で81という数字が出ておるわけでございます。 ○議長(天久嘉栄君) 玉那覇繁君。 ◆20番(玉那覇繁君) これは、はるかにこの基準を超えている。普通、環境基準値というのが、だいたい70ぐらいだと思います。生活できる環境基準。そこで、これはこのデータを見てみると、いま防音工事、指定区域に入っている野嵩あたり。それよりかも宜野湾ははるかに超えているというデータが出てますね。野嵩あたりは76.7、平均して、それにこの平均騒音時間が13分12秒、宜野湾では15分14秒、発生回数が宜野湾では35.3、野嵩あたりは28.8ということで、はるかに超えているところが、いままで防音工事、地域に入らない。特に宜野湾区の場合はフェンスとの差がないんですよ、距離が。それでも何か航空法ということで、離発着、この地点だけしか防音工事をやらないということですけれども、このヘリの旋回というのは、必ずこの直線だけじゃないと思うんですよね。逆に周囲に騒音が発生しているわけ。いままでに宜野湾区の場合は、沖国大の半分ぐらいまでは地域指定に入っておりますけれども、完全なる地域住民が住んで生活しているところは入らないということで、例えばお年寄りがこの騒音によって眠れないとか、そして赤ちゃんが夜中に起きるとか、そういう弊害が出ているんです。そうすると、生まれたばかりの赤ちゃんは、おそらく情緒不安定なことにもなるかなと。親が大変心配して、何遍となく私の家に電話が来るんですけれども、これも騒音測定をやっているんですが、おそらくエンジン調整はこれに入ってないと思うんです、測定は。エンジン調整、これは24時間ずっとやっておりまして、これが金属音でよけい精神的に悪い、いらいらしてくる。そういうことも勘案して、政府も国も局も、その辺は毎日そこで生活している住民のこの心情を考えないと、ただ測定機器だけに頼って、それを地域指定をやると大変弊害が出るんじゃないかなと。私だったら、本音言うと、じゃ、私の家貸すから、そこで半年ぐらい生活してくれと言いたいぐらいなんです。その環境がわからないでデータだけで判断するというのも、ほんとはどうかなと思いますけれども、もっともっと実情を見つめて、その地域拡大、特に宜野湾区の場合は、その騒音に悩まされているのが何十年ということで、区民からも大変苦情がきております。 そこで、その状況下で生活が強いられている状況について、市長、どう思いますか。まず、市長の答弁をお願いしたいと思います。 ○議長(天久嘉栄君) 市長。 ◎市長(比嘉盛光君) お答え申し上げます。この防音区域の指定拡大につきましては、たびたび玉那覇議員から御提言、御要望あるいは御意見等賜っております。このことを受けまして、平成5年から7年にかけて正式に文書で要請し、また先だって要請したところでございます。事情は十分理解いただいていると思いますけれども、何せ日本国内の航空法を受けているということでございまして、なかなか厳しい面はございます。しかしながら、直接の担当でございます那覇防衛施設局長そのものも、この宜野湾市内の至るところ、騒音において大変な被害を与えていることは重々承知しているということでございますので、いま担当部長からありましたとおり、設置されているデータ等に基づきまして、何とか拡大について、さらに強い要請をしてまいりたいと考えております。 ○議長(天久嘉栄君) 玉那覇繁君。 ◆20番(玉那覇繁君) 市長も何とか早めに区域指定にお願いしたいということでありますけれども、この航空法たるものが、おそらく本土あたりだったら、ヘリとかそういう米軍基地がなくて旋回はないと思うんですが、これは飛行機の離発着だけのことで、その法律を持ってきて、沖縄にもはめようということだと思いますけれども、沖縄は特殊地域で、基地があるゆえに騒音被害を受けている住民が、県民がたくさんいるということを政府あたりにも局にも重々そういうことを説明して、ぜひとも早めにこの地域も指定いただきたいなということであります。市民は、等しくこれは生活をする、また生活を営むものが、これが当たり前だと思います。同じ普天間飛行場の騒音に悩まされながら、一方は防音対策をされた状況下で安定した生活をしております。片や宜野湾区は、同じ騒音に悩まされながらも恩恵を受けてない。国は、当然防音工事区域に指定し、宜野湾区民の安寧した生活を保障することが建前だと思うんです。それをやるべきだと思います、本員は。市長も県から提示された騒音データを見ていますので、それをぜひとも関係省庁に早めにこの宜野湾区域が防音工事指定区域に指定されるよう重ね重ねお願いし、それは実現するように強く要望していただくようお願いいたしまして、次に進みたいと思います。 キャンプ端慶覧の一部返還について。これはSACO合意によってキャンプ端慶覧の一部返還、これは沖縄に75%の基地があるということで、21%ですか、減らすということで、それがきたのが宜野湾のキャンプ端慶覧の一部返還だと思います。一部返還されたものの、その返還については、地主会の地権者の意向もたしか90%ぐらい地権者が、この返還には反対した記憶があります。反対しておりますけれども、この調査を実施する時期になっていると思います。たしか予算も組まれていたかなと思うんですが、調査費として。そこで、地権者は調査を反対した経緯がありますね。その地権者の反対した経緯といまの地権者の考え方はどうなっているのか、それについて地権者との協議はしたことがあるのかどうか、まずお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(天久嘉栄君) 基地政策部長。 ◎基地政策部長(具志清栄君) お答え申し上げます。キャンプ端慶覧は、ご承知のようにSACO、沖縄における施設および区域に関する特別行動委員会で平成19年度末をめどにキャンプ桑江およびキャンプ端慶覧の米軍住宅を統合し、これらの施設および区域内の住宅地区の一部を返還すること、さらにキャンプ桑江については、海軍病院がキャンプ端慶覧に移設され、キャンプ桑江内の残余の施設がキャンプ端慶覧又は沖縄県の他の米軍施設および区域に移設された後、平成19年度末をめどにキャンプ桑江の大部分を返還する。これによってキャンプ端慶覧の普天間ハウジング地域の一部、55ヘクタールが平成19年度末に返還されるということが、SACOの合意事項でございます。このSACOの合意事項が発表された時点から、宜野湾市軍用地等地主会並びに市商工会、宜野湾市含めて、このSACOの合意内容につきましては、反対の意思表明を平成8年12月18日に那覇防衛施設局のほうに表明しております。 その反対の理由が、地元の意見が反映されてないということ、現状把握がなされていない、いわゆる大半が斜面緑地であるということ。さらに細切れ返還で有効的な街づくりができないこと。さらに既成市街地との整合性がなく、街づくりの構想に逆行する。さらに隣接している他の自治体との整合がとれないと。そういった五つの反対理由を掲げて、SACO合意事項には反対の表明をしてまいりました。しかし、SACOで合意された施設については、国は淡々と合意事項の内容に従って進めていくというようなことも表明されておりますし、さらにまた地主会としてもSACO合意後、関係支部、これは伊佐、喜友名、普天間、旧安仁屋の地域の関係地主に対して、SACOの合意事項、あるいは斜面緑地をたくさん抱えている問題点、そういったものを各支部のほうに説明し、さらに地主会の中の役員会のときにも、このSACO合意事項についての議論を進めてきたわけでございます。そういう議論を進める中で、キャンプ端慶覧のこの55ヘクタールについては、継続しようという考え方のもとに意見を取りまとめまして、国に対して要請をしてまいったわけですけれども、国は申し上げましたように、SACOの合意事項については、着実に進めていくというような御返事があったわけでございます。そういった国の考え方をもとに、最近になって宜野湾市地主会あたりが、このSACO合意事項についての議論を深めておりまして、これの取り扱いについて、また今後宜野湾市と十分話し合いをしてやっていきたいというような結果になっております。 それからこの55ヘクタールの跡地開発の考え方ですけれども、確かに御指摘のように、SACO合意の時点では、跡地利用計画そのものについては、各支部あるいは地主会を含めて、反対の意思表示があったということは聞いております。しかし、あれから4年近く経過しておりますし、状況もだいぶ変わっております。従いまして、本年度の当初予算に、この返還が予定されております55ヘクタールの開発可能性の調査について予算を計上いたしました。この予算の計上にあたりましても、私どもは地主会と十分協議をしながら、いつ返還されても関係地主や、あるいは地主会が不安がないような対応をしていくのが目的でありますというような説明をして予算計上を認めてもらって、ただいま委託業者のほうに業務の発注を終えておるところでございます。これの成果につきましては、7月もしくは8月あたりに開発可能性に関する報告書が提出される予定でございます。 ○議長(天久嘉栄君) 玉那覇繁君。 ◆20番(玉那覇繁君) いまの部長の答弁を聞いておりますと、おそらく地権者も、その一部返還については同意に傾いているかなと、いまの答弁でだいたいの内容はわかりましたけれども、このキャンプ端慶覧の返還については、本員がこのSACO合意がされる前、平成7年9月定例議会、第232回の定例議会で、端慶覧基地は、その基本構想はどうなっているのかということで質問した経緯があります。これはおそらく私は、そのときにですね、普天間飛行場よりかは先になりますよと、だから基本構想も早めにやったほうがいいですよということで提言も申し上げました。案の定、その翌年、平成8年4月に一部返還合意ということを発表されました。私は、その1年前に皆さん方に対して基本構想をぜひつくってくださいということも提言いたしました。そのときには、地権者が反対だからということで、その受け入れすることはできなかったけれども、私はその1年前に皆様方に提言もして、いまこの時点になっておりますけれども、仮に地権者がこの返還を受け入れることにした場合に、伊佐寄りの斜面地、傾斜がありますよね。それをどういうふうにして取り扱いするのか、その問題を考えたことがあるのかどうか、行政としての考え方がありましたら、御答弁いただきたいと思います。 ○議長(天久嘉栄君) 基地政策部長。 ◎基地政策部長(具志清栄君) お答え申し上げます。だいたい全体の2割近くが斜面緑地ということですけれども、これの使い方については、ただいま発注してございます開発可能性、その辺の結果を見ながら、さらに地主会、あるいは関係支部との調整も図りながら方向付けをしていきたいというふうに考えております。 ○議長(天久嘉栄君) 玉那覇繁君。 ◆20番(玉那覇繁君) 地権者にいささかも不利にならないような計画をしていくといういまの御答弁でありますけれども、これは地主としては、返還されて地主個人ではどうしても開発できないと思いますので、その辺を行政がちゃんと政府に対しても開発整備する旨をお願いしていかなければいけないと本員は思います。それで、この返還予定地にといいましょうか、そのキャンプ端慶覧に海軍病院の移設予定と住宅統合の予定がされていると思いますが、海軍病院の設置を認めるか、それとも住宅統合も一緒に認めてやった場合に、その移設を市長、認めていくのかどうか。そして病院というのは、これは基地の被害を受けるものじゃなくて人命に携わる施設でありますので、これは反対はできないと思いますけれども、受けていくかどうか、市長の考えをお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(天久嘉栄君) 市長。 ◎市長(比嘉盛光君) お答え申し上げます。端慶覧基地の一部返還につきましては、SACOの合意事項で平成19年に50ヘクタール以上が返還されると。残った部分に対しまして、いま北谷にあります海軍病院、それが移設予定されております。法律的に申し上げますと、やはり基地内での移設となりますので、事業計画書さえ出せば、法的には、市のほうとしては、これを効力あるかたちでの拒否はできないというのが現行法でございます。片やまた、普天間神宮周辺の門前町としての今日までの可能性等を考えましたときに、やはりあの端慶覧基地が普天間神宮の横から喜友名に至るまで、仮に基地でなくて民間地であったとした場合、この54年からの間には、おそらくは門前町としてかなり栄えたであろうということも予測されるわけでございます。そういう面からすると、この基地あるがゆえの疎外要因として、門前町としての、あるいはまた普天間地域の街づくりにも大きな問題を呈してきたことは承知のとおりでございます。従いまして、全体的には、この返還につきましては、地主側からは、一部返還については、基地政策部長からありましたとおり反対でございましたが、SACOの合意事項ということで、地主が不安のないかたちでの返還するならばということの内容でまた説明も受けました。従いまして、第一義的には、まず返還予定地が地主の不安のないかたちでの返還を国に求めていくということが、市がやるべきことだと思います。 また、いまあります海軍病院につきましては、メリットというかたちで申し上げると、ちょっと語弊があるかもしれませんが、今日でも国立病院、県立病院等々と難病については技術提携しているということを現に行っているようでございます。さらにまた、インターン生も受け入れて、これは県内、県外からも受け入れているようでございます。さらに今回造る病院につきましては、医療の最先端をいく技術を駆使したかたちでの病院ということと、さらに緊急による難病等についても、今後民間との提携をしながら、この海軍病院については、その辺についても受け入れ態勢もとられていくというようなことが示されておるわけでございます。それからすると、今日特に難しい難病と言われる病気等の治療に当たっては、果たす役割も大変あるだろうかと思います。しかしながら、新たにまた基地内による施設となると、政治的にはいろいろ問題があるわけでございます。従いまして、これにつきましては、やはりあらゆる立場から検討して、この件については、過去にまた海軍病院の移設については、本市としては反対した嫌いもございます。その反対することが、はたしてこの実現を阻止することにつながるのか、今度反対しても造られてしまうのかと考えましたときには、やはり慎重に対応しながら、五十有余年も失われた普天間地域の、この街づくりのうえで、新たなまた振興策も含めて考えてみることも一つの案じゃなかろうかと考えます。従いまして、これについては、まだ具体的に北谷から市のほうへ移設したいという具体的な方針については、正式には承っておりませんので、その時点で申し上げたとおり慎重に対応してまいりたい。要するに地権者の意向を重視しながら、市にとって何をなすべきかということを十分考えて慎重に対応すべきだろうと考えております。 ○議長(天久嘉栄君) 玉那覇繁君。 ◆20番(玉那覇繁君) 端慶覧、この一部返還についても、SACO合意されているもんですから、これはいやが上でも、地主と行政が反対しても進んでいきます、これは。と思います、私は。進んでいって、反対ばかりしていて、進んでいって、そのままほったらかされてしまったら、地主は、もうこれは大変なことになると思います。 それと、この海軍病院ですが、これは国が、その端慶覧施設内に造る、移設するというこの前提のもとだと思いますので、これは何も地域住民が被害を受ける施設でもないし、いま市長がおっしゃったように、この病院、難病については琉大病院と提携していく、そして地域住民も利用できるという関連からすると、そういうのは早めに受け入れていったほうがいいんじゃないかなと本員は思います。それといま端慶覧、北中城ですか、このビルが造られていますね、家庭の。それが完成すると、すぐ端慶覧の家庭は移動するんじゃないかなと思いますけれども、それを早めにしないと、そのままほったらかされてしまうような気がします。そしてその海軍病院等を受けて、いま例えば北中城、北谷町が受けているSACOの交付金あたりも、これは宜野湾も同じ被害を受けていますので、そういう交付金は取るべきのはちゃんと取っていかないと市民のためにはならないと思いますので、その辺は強く考えて、市民のためになるような政策を、考え方を市長、持っていただきたいなと思います。それを強く要望いたしまして、次に進みたいと思います。 西海岸開発および周辺の環境整備について。まずは、その西海岸をどう位置付けているのか、いままで西海岸コンベンションエリアとか、そういう街づくりをどういうふうに位置付けて、どういうふうな街づくりをしていく計画であるのか、御答弁いただきたいと思います。 ○議長(天久嘉栄君) 企画部長。 ◎企画部長(崎間興政君) お答えいたします。平成元年9月に宜野湾市総合計画に基づく西海岸の経済の拠点地区について、宜野湾コンベンションスクエア構想というのを制定いたしました。その中で西海岸につきましては、その整備基本方針というものを3点ほど挙げてございます。コンベンション機能の拡充、都市型レクリエーション機能の拡充、宿泊、商業機能等の拡充ということで、西海岸の全体計画を策定はしてございますけれども、現在においては、かなり状況の変化がございまして、これについても先程の呉屋勉議員に対する答弁を申し上げましたけれども、その辺の状況の変化がございますので、今後全体計画を再度練り直して、新年度あたりにその辺についてのマスタープランを策定いたしまして、逐次また整備をしていきたいというふうな考え方であります。 ○議長(天久嘉栄君) 玉那覇繁君。 ◆20番(玉那覇繁君) いままで方針として幾つか挙げておりますけれども、どうしてもこのコンベンションエリア、その周辺を整備していくためには、観光といいますかな、客を誘致するためには、道路整備がまずはいちばんじゃないかなと。道路整備しない限り、我々いま見ていたら、歩道もないし、狭い道路で、こういうところには企業もこないと思うんですよ。だから、企業を誘致するためには、まずは環境整備として道路整備をちゃんとやらないと企業もこないと思いますけれども、その道路整備について、環境整備についてどう思いますか、御答弁願いたいと思います。 ○議長(天久嘉栄君) 企画部長。 ◎企画部長(崎間興政君) 実は、西海岸には課題が5~6点ございまして、その中の一つとして、特に工業適地区域、これが38.6アールあります。それを先程申し上げたマスタープランの中で、そういった問題点等について挙げて、整備のやり方についても、またいろんな国のメニューとか、その辺を研究しながら対応していきたいというふうに考えています。 ○議長(天久嘉栄君) 玉那覇繁君。 ◆20番(玉那覇繁君) いま特に農協アロマがありますよね、あの辺までたしかコンベンションエリアと私は思いますけれども、せっかく観光バスまで入ろうといういい施設ではありますけれども、何せ道が狭くてバスも入れないということであります。北谷とよく比較されるけれども、ああいうふうにして北谷もまだ道が小さいんだという、この周辺の地域の方々も、またお客さんも言っております。宜野湾は、あれに比べると山道かなと。何も道路のような感じがしないけれども、農協もその道路拡張については協力したいということでありますので、重々考えて、早めに整備してください。終わります。
    ○議長(天久嘉栄君) 以上で20番 玉那覇繁君の質問を終わります。 これにて午前の会議は終わり、午後は2時から会議を開きます。その間休憩いたします。(休憩時刻 午後0時11分) △午後の会議 ○副議長(上江洲安儀君) 再開いたします。(再開時刻 午後2時00分) 午前に引き続き一般質問を行います。9番 呉屋宏君の1から5までの質問を許します。呉屋宏君。 ◆9番(呉屋宏君) 皆さん、こんにちは。去った6月11日からずっと県議選挙、衆議院選挙と忙しい中で体調を崩しまして、お聞き苦しい点もあるかと思いますけども、我慢をしていただいて、よろしくお願いをしたいと思います。 それでは、通告をしてありました件について質問を順次させていただきたいと思います。まず、庁舎内会議室についてということで通告をしてございます。私は当選以来、これまで議会や議員のやるべきことは何かをテーマにして議員活動を行ってまいりました。よく議会と市当局は車の両輪だという市長のお考えも耳にしています。しかしながら、現状はというと、とても充実した活動を行うだけの施設や陣容がそろってはいません。例えば議会には会派室と調査研究、意見交換を行うための委員会室等を与えられていると思いますが、現状はというと、議員がいつ来ても委員会室は予約でいっぱいであります。まず、庁舎全体を管理している部署に伺います。議会棟とは宜野湾市庁舎のどの部分をいうのか、まずお答えをいただきたいと思います。あとは自席にて質問させていただきます。 ○副議長(上江洲安儀君) 総務部長。 ◎総務部長(喜瀬昭夫君) お答え申し上げます。議会棟については、現在の議事堂、それから議会事務局、あるいは委員会室を含めて3階の一部分が現在議会の活用する場でございます。 ○副議長(上江洲安儀君) 呉屋宏君。 ◆9番(呉屋宏君) じゃ続いて、その議題でいきたいと思いますけども、私がいま議会棟とはどこからをいうのかということは、正面のエレベーター、あるいは後ろのエレベーターを降りてりっぱな木のドアがありますよね。そこからは議会棟のはずなんです。しかしいかんせん、いま皆さんも御承知のように、会議室がないということで、私いま手元に4月から5月にかけての委員会室の使用状況を見させていただいております。ただ、これは議会事務局に聞きますと、議員が使うときには、緊急に使うときでも、それは外しますよという条件で借りられているんだということなんですよ。ただ、これは我々は少なくとも一般の議員も含めて、なかなか家で陳情を受けるだとか、事務所で陳情を受けづらいだとかということがかなりあるわけです。じゃ、事務局にきてください、事務局の一室を空けときますから、そこでいろいろ意見をお聞きしたいということをするにも、そういうのは1週間、10日前から、そういうことが入ってくるわけじゃないんですよ。とっぴに入ってきたりする。だけども、残念ながら、議会に問い合わせをしますと、空いてないんですよ、これが。どこを使えばいいのか。こういうところをしっかり、もっと再配置というのか、いま庁舎の真ん中が休憩室としてスペースがとられているという話もあります。しかし、これは消防法上できないという答えも聞きました。しかし、それはクリアできる方法がないのかどうか。ドアも閉めっきりで、そこには荷物が置かれている状況。含めて2階のホール、昼休みには卓球をしているのか、きょう見ましたけれども、そういうレクリエーションの場になっている。であれば、そこを少し一画を閉じてでもやれるはずなんですよね。どうしてあのホールの部分を市当局のスペースとしてあそこを会議室にしないのか。あれはもともと会議をしていたはずなんですよ。その辺のお答えをちゃんとしていただけませんか。 ○副議長(上江洲安儀君) 総務部長。 ◎総務部長(喜瀬昭夫君) お答え申し上げます。まず、これまでの庁舎の経緯から説明しながら、今後のことについても触れていきたいと思います。現庁舎は、御承知のように昭和55年、53年から54年にかけて建築された庁舎でありまして、およそ22年か23年経過をしております。その当時の人口が約5万7,000、職員が638名おりました。それから22年、あるいは23年経過後、現在は8万5,000市民の中で職員もおよそ730名、それから臨時職員、嘱託職員も含めて1,000名近くの職員が臨時職員、嘱託を含めて合わせますといらっしゃいます。そういった中で、おわかりのとおり、やはり人口も増えます。あるいは事務量も増える。あるいは福祉関係も増えるということの中で、特に福祉部が現在2カ所プレハブで事務室を活用しているということと、それから基地政策部あたりも、先程御指摘のあった、当然市民、あるいはみんなが活用するホールであるわけですけど、そこも事務室として活用せざるを得ないという中で、今回思い切って、平成12年、13年にかけて4階を増築していきます。そういったいろんな諸々の問題があって、確かに御指摘のとおり、議会委員会等の会議室をどうしても市の行政の場に活用せざるを得ないというのがありまして、議会事務局と調整をしながら、これまでいろんな会合のたびに活用させてもらいました。しかし、このことについては、この1年で解決をすべてしていきます。さらに御指摘のある会議室、あるいは調査研究室等についても、この増築の中で配慮していきながら、今後は御指摘のある議会事務局を含めた事務室の活用は、議会あるいは議会事務局が活用してもらうと。それ以外の会議室を含めて、この増築の中で解決をしていきたいと思っております。それから1階のピロティですか、あのことについては消防法もそうですが、建築基準法上も問題がありまして、私達も当時は、そのことも含めて、せめて事務室、あるいは別な形に活用できないかということで工夫もしたわけですけど、消防法のこともあれば、建築基準法上の問題もあるということで、これまで活用はしておりません。しかし、このあと1~2年で、私どもの考えている庁舎増築が完成をすれば、すべて解決するものと思います。そういった意味で、ぜひ各議員の皆さんの、また御協力もお願いをしたいと思います。よろしくお願いします。 ○副議長(上江洲安儀君) 呉屋宏君。 ◆9番(呉屋宏君) 総務部長、それは私もいままでの議案のやりとりを、これまでの2年間の間にされてますから、よくわかりますよ。私が言っていますのは、もう一つは、皆さんはお気付きになりませんか。いま1階の警備室の横に選挙管理委員会というのがあります。これは常にやっているところじゃないんですよ。であれば何も庁舎内にある必要ないじゃないですか。教育委員会の上でもいいじゃないですか。そこに移設して、そこは会議室の一画として使えるじゃないですか。毎日稼働してない課が下にはあるんですよ、委員会が。なぜそういうところを、本当に会議室が足りなければ、3階に会議室が空いたんだから、そこを使えばいいという、そういう単純な発想をしないでいただきたい。議会には議会の仕事があるし、やるべきことがあるんですよ。いつも使ってないからってそこを使えという、そんな単純な考え方では、申しわけないんですけど、議会を軽視している、そんなふうにしか思えない。 それときょう実はこれ、いま担当部長に私、自分の調査として、いま市長や、あるいは企画部長、都市開発部長ですか、3カ所に調査書を渡してあります。きょう朝来てね、部長、朝来て、これを議員の皆さん方にお配りしようと思ったんです。そうしたら、これはカラーコピーで自分で作ってあるんです。10ページほどのものですから、事務局にお願いをして、ひとつ当局でコピーをしてくれといったら、これはできない、現実に。カラーコピーさえないんですよ、うちは、議会事務局は。インターネットもつながれてない。カラーコピーもない。それでどうして議会と当局は二輪だというんですか、車の両輪だというんですか。私は、その辺を中心に、市長に少し議会のあり方について基本的な線をもう一回市長からお答えいただけませんか、どういうふうにしたいのか。できるだけきばも何も全部抜いてしまって、あまり勉強もさせないようにしたいのか、そこらあたりをちょっと市長、考えをお聞きしたい。 ○副議長(上江洲安儀君) 休憩いたします。(休憩時刻 午後2時12分) ○副議長(上江洲安儀君) 再開いたします。(再開時刻 午後2時12分) 市長。 ◎市長(比嘉盛光君) お答え申し上げます。制度面、法制面からくる議会、あるいはまた一般行政との車の両輪ということは重々承知しております。ただ、施設面につきましては、こういう狭あいな庁舎でございます。従いまして、議会のみならず、一般行政側においても大変狭あいな中でやりくりしながら庁舎を使っていると。例えば市長室でございますが、私ごとで申し上げにくいんですけれども、しかしながら市長室は公務室でございます。事務室も一緒なんです。こういうあり方は、町村といえどもないのが実情です。しかしながら、これは総務部長から御答弁ありますとおり、53年に造られて、24~25年にもなっているというようなことから、狭あいからくる事務室の、あるいはまた各委員会室の、あるいは相談室をとれない事情があるということで、その辺につきましては、別に差別しているつもりもございませんし、あとは議会側と行政側とうまく創意工夫して、いまある建物を有効に活用するすべしかないのかなと感じております。例えば福祉関係でございますが、本来であるならば、それこそ福祉こそ弱者のほうが対象でございます。窓口相談等につきましても、本来であれば、やはり市民の側に立ちますと、プライバシーについて十分配慮すべきなんですが、それすら守れないというところから狭あいさがありまして、庁舎の増築問題が持ち上がった次第でございます。今回ようやく議会のほうでもお認めいただきましたので、これを4階増設することによって、少々の事務室の拡張と、いまおっしゃる解消については、ある程度可能になってくるのかなと。しかしながら、本格的には、やはりこれは全面改築をしなくては、とてもじゃないが、いまの人口の伸びと、それから抱えております職員、そして市民の要請に対するこたえ、そのためには、やはりこの庁舎では限界じゃなかろうかという感じもしております。しかし、それで呉屋議員のおっしゃる提言については、聞く耳を持たんではございませんで、何とかその提言を生かして、創意工夫する中から議会、当局、うまくいけばという、ひそかにその辺について提案に対する自分ながらの模索をしているところでございます。 ○副議長(上江洲安儀君) 呉屋宏君。 ◆9番(呉屋宏君) じゃ、部長、さっきの実務的な話で、選挙管理委員会を向こうに移して、そこをちょっとできるのかどうか、検討の余地があるかどうか、ちょっともう一度。 ○副議長(上江洲安儀君) 総務部長。 ◎総務部長(喜瀬昭夫君) お答え申し上げます。現在の選管事務室ですが、移す考えは全くございません。これは選管事務局の部屋にしても、本来は、御指摘のあるとおり会議室でした。しかし、どうしても事務室が狭あいな上に確保できないということがあって、長年来そこに移っているわけですけど、すべて設備等も含めて整っている状況で、いまから移すということは大変なまた経費もかかります。そういった意味で、先程御答弁申し上げましたように、この後、半年あたりからもう工事に入っていきます。ですから、何とかあとしばらくで増築はしていきますので、その間、議会事務局も私どもも臨機応変に使える場合に使っていく。どうしようもないときには、こちらはまたこちらなりにどこか会議室を確保していくということで、このしばらくは事務局と調整をしながら、ひとつ貸していただくことでさせてもらいたいと思います。 ○副議長(上江洲安儀君) 呉屋宏君。 ◆9番(呉屋宏君) 貸すとか貸さないとかというのは、これは私の問題ではありませんので、できるだけ議員が活動しやすいような状況、御配慮をいただきたいな。そして4階にというんですが、私、4階でも基本的にはすぐいっぱいになると思うんですよ。ですから、どうして抜本的に一般駐車場に、2階ぐらいから3階にかけて大幅な改造をしなかったのかなと。僕は、いま市長がさっきお答えになったと一緒なんです、気持ちは。これも4階にやっても行き詰まりが出てきます。宇地泊でもいまから人口が増えていく。普天間基地が開放になれば、それは真ん中に市庁舎を移すんでしょうけども、しかしそういうことを考えていきますと、これは簡単に解決できる問題じゃないなと。というのは、いま皆さん方がいくら言ったって、4階に上げても、また同じ状況。なぜかといったら、1階や2階を見てください。荷物置き場がほとんどですよ。それを別のところに移すんであれば、まだわかりますけども、いま現実の問題としては、事務スペースよりも物置スペースのほうが多いわけですから、その辺を整理するんだったら、ほんとはもっとスペースできるはずなんです。気持ちの問題なんです。それは多くとれば、また多いようにあふれていきますよ。そういう気持ちが一つ一つ職員の皆さんに抜けてるから、そういうあふれたようなかたちになって議会まで押し寄せてくる。そういうことは、ひとつ今後気に止めていただいて、庁舎の有効利用を総務部長のほうで管理としてやっていただきたい。この辺に提言をしておいて、次に移ります。 2番目に、墓地の件を質問させていただきますけども、墓地問題については、宜野湾市のこれは問題だけではなくて、近隣市町村も非常に頭を痛めている問題なんです。実は、これは中城と意見交換をしたところ、中城は当間という部落、あそこは山手のほうが地滑り地帯なんです。琉球メモリアルパークですか、が入って、その地滑りを擁壁で全部止めてしまう、お金を出して。その下に墓地公園というかたちで造ってしまおうということで、行政も含めて自治会も一緒になってそれを承認されている。浦添に至っては、皆さんよく御存じのように、あのトンネルの手前に大きな墓地公園があります。あるいは沖縄、北谷においては、うぐいす谷墓地公園だとかいろいろありますけども、宜野湾市の中にそういう指定された墓地があるのかどうか、それをちょっとお答えをいただきたいし、このお墓の行政というのか、配置についてどういうお考えを持っているのか、これは私に陳情してきた方々もいらっしゃるんで、区画整理でいま宇地泊でも墓問題、移設の問題で大変なことだと思うんです。その辺を少し担当部からちょっとお答えをいただきたいなと思います。 ○副議長(上江洲安儀君) 市民経済部長。 ◎市民経済部長(石川幸栄君) お答えを申し上げます。墓地公園というより公営墓地になるかと思いますけど、墓地公園の場合は都市開発部の都市計画の中での墓地公園というのが出てくるわけですけども、墓地公園につきましては、平成11年7月28日の県内の市町村の担当者会議において県のほうから県土を有効活用し、都市計画および環境衛生の観点から県より墓地公園、あるいは公営墓地の整備を行うようにということで指導もあったわけですけども、私ども宜野湾市におきましても、御承知のように、墓地公園あるいは公営墓地を設置するスペースと申しますか、有効活用できる土地がないということもあって、現在のところ公営墓地としての指定された墓地はございません。 ○副議長(上江洲安儀君) 呉屋宏君。 ◆9番(呉屋宏君) 市民経済部じゃなくて、都市開発部長、御質問させてください。普天間中学の西側というのか、ジローベーカリーとの間は、あれはいまどういう指定がされているところですか。 ○副議長(上江洲安儀君) 都市開発部長。 ◎都市開発部長(仲村春英君) お答えいたします。普天間中学校裏側ですが、昭和43年3月に近隣公園として都市計画決定されております。 ○副議長(上江洲安儀君) 呉屋宏君。 ◆9番(呉屋宏君) 私は、前回の一般質問でもあれしたんですけども、これも43年、普天間の道路も43年から止まっていますよね。すべて43年に都市計画決定されて、公園もすべて手つかず、いかがですか。どっちみちそこをいまから住宅街としてやるには、喜友名の人たちもよくわかると思うんですけど、住宅街になるような土地じゃないですよ、そこはね。であれば、もうまとめてしまったらいかがですか、墓地として。あるいはまた、皆さん方、午前中の話でもあったんですが、キャンプ端慶覧の55ヘクタールの返還、基地政策部長、これはちょっと伺いますが、この谷間になっているような使えない土地、これを墓地として、墓地の公園として開発してみたらいかがですか。そういうようなかたちでもできないはずはないんですよ。いまほんとに隣近所に墓地ができて、困っている人たちもいっぱいいるんです。それをどこにまとめていくかというのは、これは大きな問題なんですよ。墓地だからといって、これは嫌なものでもない。公園と一体化さえすれば、そんなに来ないでくれという話でもないはずなんです。だけど、墓地だけが来れば、それは話は別ですよ。嫌ですよ、それは。しかし、子供が遊べる十分なスペースをとりながら、墓地と公園との共存というのは、ほかでもやってるじゃないですか、浦添でも。その辺計画する予定があるのかどうか、担当部長にお聞きしたい。 ○副議長(上江洲安儀君) 都市開発部長。 ◎都市開発部長(仲村春英君) お答えいたします。墓地公園ということですから、墓地公園について御説明申し上げて、それから関係すれば関係部の説明をさせたいと思います。都市計画の中で墓地公園というのはあるわけですが、その墓地の計画標準というのがあります。その中で墓地計画標準というのがあって、1、計画方針、墓地は都市の総合的な土地利用計画に基づき、静寂な環境にその位置を選定するものとし、墓地の諸施設は周辺に及ぼす影響を考慮し、風致、美観に留意して計画するものとする。配置については、墓地の配置は、次の事項を考慮して計画するものとする。1、市街地に近接せず、かつ将来の発展を予想し、市街化の見込みのない位置にあって、市街地からおおむね1時間以内で到達できる位置であること。ただし、既設墓地を整理し、納骨堂等とするときにあって、かつやむを得ないときにおいては、この限りではないということは、墓地公園としてじゃなくて、納骨堂として整備する場合には、この計画標準には当たりませんよということでございます。 それから墓地公園について、市の後期基本計画、これの77ページですね、そこのほうの4番に墓地公園の整備というものがありました。快適な都市環境の整備を図るため、市の適切な位置に用地を確保し、土地集約型の墓地の形成に努めます。また、普天間飛行場の返還を見据えて、新たな市街地の形成に対応した墓地公園の確保を検討しますということになっておりますが、78ページの、これもだいたい中ぐらいですかね、墓地霊園の整備には広大な土地が必要であり、普天間飛行場の跡地利用計画と併せて検討する必要があるということでありまして、現市街化区域を指定された中では、墓地公園の計画等検討はしておりません。 ○副議長(上江洲安儀君) 呉屋宏君。 ◆9番(呉屋宏君) 現段階の都市計画決定されているところから端慶覧の55ヘクタールは外れていますよね。そしてまた、そこはいま朝の一般質問でもあったように、跡利用が非常に難しいと言われているはずなんです。ですから、それを検討課題に入れたらいかがですかと言っているんです。55ヘクタールの返還地域の中に、使えない土地になっているというところがあるじゃないですか、それは。それを検討できないのかどうかということを伺っているんです。いかがですか。 ○副議長(上江洲安儀君) 基地政策部長。 ◎基地政策部長(具志清栄君) お答え申し上げます。墓地公園の設置基準とか、そういう問題につきましては、都市開発部長がただいま説明したとおりだというふうに認識をしております。これをいきなり返還予定地のキャンプ端慶覧ということになりますと、いま私どもが考えております開発可能性の問題、あるいは返還される区域の地権者の合意形成、そういったのも大事かというふうに思います。従って、返されるから墓地公園ということじゃなくて、墓地公園の性格上、広域的な面から私は検討すべき問題だというふうに考えております。 ○副議長(上江洲安儀君) 呉屋宏君。 ◆9番(呉屋宏君) とっぴに出てきた問題でもありませんから、市には計画があるかと思います。これは後期基本計画です。つまり平成11年から15年までに、これはやらなければいけないこと、この中にも皆さん方、確かに77ページから78ページの間に書かれています。ということは、この5年間である程度の芽出しはするということなんですよね。それで書いたはずなんです。初めからできないものとして、こっちには書いてないはずなんです。ということは、検討するということで御理解をいただきたい。それと中城やほかの近隣市町村からは、宜野湾市のお墓をどうして我々が受け入れないといけないのかという苦情があることも、それははっきり頭の中に入れながら、ちゃんと宜野湾市の都市計画はやっていただきたい。そうじゃなければ、いまの現状では、どうぞほったらかして、いますぐ検討できないといったって、中城だったら造っていいですよ、北中だったら造っていいですよと、そんな我々の宜野湾市の人たちがやっていることをね、ほかで迷惑かけるわけにはいかないじゃないですか。ですから、ちゃんとしたかたちで、これをやっていただきたいと、そういうふうに思っているわけです。これはもう提言だけにさせていただいて、今後この問題、もう少し見させていただきますんで、端慶覧の55ヘクタールがどういうかたちになっていくのか、この辺も計画を見ながら、墓地公園がよかったのか、何がよかったのか、注意をして見ていきたいと思います。 それでは、3番目の質問をさせていただきます。認可保育園の適正配置についてから先にさせていただきます。このことは、今議会でも陳情として認可保育園の園長会から、市の園長会から出ているはずなんです。これは現在の保育園の適正配置、このもともとの問題は、すこやかプラン、平成15年までの間にあと二つか三つぐらいの保育園を造るというところから、これはスタートしてきているんですね。現実的に少子化対策予算が出てきた。それの残ったお金でやるんでしょうけども、そのお金をもってしてですよ、これを造るということになりましたときに、いま非常に問題になっていますのは、どこがはたしていいところだろうかということで、園長会もできたら密集した地域に来ていただきたくないと。子供の取り合いだけはしたくないという思いがあるわけです、これは。根っこのほうに。ですから、基本的なことから僕は聞きたいんですけど、国道330号沿いと58号沿いの両方に保育園が幾つと幾つあるのか、基本的なところを少しお伺いしたい。 ○副議長(上江洲安儀君) 福祉部長。 ◎福祉部長(多和田真光君) お答えいたします。たしか58号が二つだと思います。330号線で12のうちのそうしますと10ということになりますが、一つは喜友名のほうにございますので、数字からいうと九つかなというふうに認識しております。 ○副議長(上江洲安儀君) 呉屋宏君。 ◆9番(呉屋宏君) ということは、もう一度繰り返しますけど、58号線には二つの保育園しかない。330号線には八つある。330号沿いの何か福祉部さんがおっしゃっていることは、人口の65%が330号沿いですか、そういうことを考えたときに、はたして今後保育園がどこに置いたほうが適正配置になるんだろうか。これは保育審議会までつくってやることなのかな、甚だ疑問な点はあるわけです。それともう一つ、じゃ、もう一点伺いたいのは、今後人口が流入してくる地域はどこですか。いま区画整理に手をつけているのはどちらですか。そして皆さん方がいま都市機能用地も含めて建物を造り、そこに働く人たちを募集していくところはどの地域なんですか。それをお答えいただきたい。 ○副議長(上江洲安儀君) 休憩いたします。(休憩時刻 午後2時31分) ○副議長(上江洲安儀君) 再開いたします。(再開時刻 午後2時31分) 福祉部長。 ◎福祉部長(多和田真光君) 区画整理は、御承知のように宇地泊第二土地区画整理地、それから都市開発部長の話では、今年中にまた佐真下が入っていくというふうな状況でございます。私ども待機児童ということを考えた場合に、議員のおっしゃっていることも理解はできるんですが、11年度の予算で待機児童解消計画をつくったわけなんですが、その中での、これからの子供達の保育ニーズの予測の問題等も出ております。これを地域別に分けまして、5地域に分けて整理はされているわけなんですが、この辺の状況の推測等も含めながら、58号沿い、それから330ないしは普天間から喜友名も含めて、宜野湾市の待機児童を解消するためにはどういうふうな保育所の張り付けがいいのかということを、今回の補正予算で上げています委員会の報酬等でその辺を議論させていただいて、適正な配置をさせていただきたいというのが狙いでございます。 ○副議長(上江洲安儀君) 呉屋宏君。 ◆9番(呉屋宏君) 何も私は、この適正配置をいまさら、委員会でもやっているわけですし、それから検討委員会をいまからつくるというわけですから、そんなに厳しく中身に突っ込もうというつもりはありません。ただ、ここの中でどうしてもやっていただかないといけないことは、せっかく委員会をつくるんですよ、これは。前から去年来ずっと言ってる、教育委員会にも言ってる、福祉部にも言ってる。待機児童というのは、ゼロ歳児から5歳児までの6学齢ですよ、6学年あるんです、ゼロ歳から含めて。何も福祉部だけが3歳、4歳、5歳をやる必要はないんですよ。教育委員会に任せればいいじゃないですか。なぜ皆さんだけで子供を預かろうとするんですか。児童福祉は、両方でやってなければいけないんですよ。私は、機会があるごとに東京へ行ったときに、厚生省、文部省、少し寄らしていただいてますけども、もう文部省と厚生省は一緒に手をつないで、月に1回、この勉強会をやっているんですよ。これは教育委員会と福祉部は、一緒になってこの児童福祉についてやらないといけない。6歳以上が我々の管轄じゃないはずなんです。もういま教育委員会は、御承知のようにもう何年ですか、平成2年からですか、3年保育をやりなさいと教育庁から来ているのは。ということは、これは県からこういうふうな通達が来ているわけです。前から私は言ってるじゃないですか、皆さんに。何で話し合いをしないんですかと言い始めて1年になる。もう一つ言います。いい機会だから、この検討委員会の中でもう一回検討してみてください、ほんとに。 もう一つは、ここの中でもう一つちゃんとやらないといけないのはね、部長。前から言うように、教育委員会がいま3歳、4歳、5歳の3年保育をやったときにしわ寄せが来るのはどこですか、子供達ですよ。子供達がほんとに午後まで、午後の12時半から5時、6時までの間、だれが預かるんですか。いまの教育委員会がやっている公立の幼稚園は、8時半から12時半になったら帰すじゃないですか。御飯はだれがやるんですか、両親とも働いているのに。結局はほかの保育園に預けるんでしょう。幼稚園は幼稚園でいま補助金つかないんですよ、学童保育は。ほったらかされているんですよ。それをどうやってほんとに目つぶるんですか。教育委員会と一緒になって、そこらあたりをきっちりやらないといけない。それも3、4、5、その部分は我々がやりますと、教育委員会で。そういうふうにしていただけませんか。この検討委員会から一緒になって検討し始める。もう国の機関でも文部省と厚生省が手を結んでいるんだから、なぜこんな末端行政の中で、一つのこんなして議会やってる中で、どうして話し合いができないんですか、同じ宜野湾市役所の中にいて。そこらあたり僕は不思議でしようがない。児童福祉について、そこらあたりのところから今度の検討ができるかどうか、この検討委員会でできるかどうか、少し部長の責任者の御意見を聞きたい。 ○副議長(上江洲安儀君) 福祉部長。 ◎福祉部長(多和田真光君) お答えします。非常に困ったのは、私どもも御承知のように縦割り行政という御批判を言われてもいたし方ない面が若干あるなと私思ったりするのは、児童福祉法の24条では、保育に欠ける児童というふうになっておりまして、福祉部サイドはそこを中心に施設整備をやっていきまして、待機児童の解消というものに主眼をおいてやっているわけです。もう一つは、幼稚園というものは、じゃ、はたして保育に欠けるのか、希望なのかどうか。保育所でやるものと幼稚園でやるものどう違いがあるかということになりますと、私先だって呉屋宏議員からいただいた資料の中でも、現場の状況から見ますと、どちらかというと保育所に重点をおいた物事の整理があるような感じも、それは保育所の先生方の書き方でございますので、そういう面もあろうかと思うんですが。ですから、いまいわゆる保育に欠ける者ということと、じゃ、5歳までの保育というのをどこでどうやったほうがいいのかということについては、非常に専門的なものの流れも若干とらえ方が変わるのかなということがありますので、私どもは、どちらかというと保育所を主体に物事を進めているという状況でございます。ですから、保育所の部分と幼稚園の部分で、どういう問題を整理しないといけないかというものをまず明らかにしないと非常に取り組みにくい問題のような気がいましている状況でございます。 ○副議長(上江洲安儀君) 呉屋宏君。 ◆9番(呉屋宏君) じゃ、含めて市の懸案事項まで少し手を伸ばさせていただきますけれども、私は前から公設民営化というのか、こういうことに再配置をすべきだということで、この議会で言ってきています。人事を担当していらっしゃる総務部長も頭が痛い問題だと、定員は730しかいないと。だから、保育園をもう一回民営化すべきじゃないですかと、できる方法もすべて福祉部に僕は提示もしている。お互いに3分の1ずつ三つの保育所に臨時の職員がぶら下がっているんですよ。1カ所をつぶして民営化させて、3分の1ずついまの公立に再配置をすれば臨時は要らなくなるじゃないですか。その臨時3分の1ずつを全部一つにくっつけて、公立だったところに入れて民営化すれば、臨時の職員だった者がすべて本採用になるじゃないですか、民間として。そしたら皆さん方は、この二つの給料だけでいいんですよ。何も首にしようと言っているわけじゃない、職員を。臨時をやめさせるという話でもない。臨時も喜ぶはずなんですよ。なぜそれができないんですか。民営化すればいいじゃないですか。法律もそういうことを言っているんです。僕は、いまの教育委員会がやっている公立幼稚園でこういうことをできると思ってません。それをやるともっとお金がかかる。だから、民間の私立幼稚園を造るんですよ、土地は提供してでも。都市機能用地だってあるじゃないですか。そこを買ってでもやりたいという人がいるんだったら募集すればいいんですよ。なぜそういうことができないのか。 その辺をもう少し強化していかないと、市長、本当に730名しかいないんですよ。もう民間ができるものは民間に任せてください。もっと強固な、権限を持った、もっと頭脳の明せきな人たちを宜野湾市の頭脳としてここに集めてください。730名からそういう人間が出てくると、宜野湾市はもっと強くなる。あっちこっちにばらまかず、民間ができる末端の行政は民間にさせてくださいよ。僕は、そういうことを言っているんです。宜野湾市民は、それを望んでいるはずなんですよ。無駄なところにお金を出したくない。だからといって、いま保育園に勤めている人を首にもさせたくない。であれば、徐々に徐々に、これはどんどん、どんどん縮小させる以外ないじゃないですか。そしてどんどん、どんどん民間にさせる。それがいちばんいい方法なんですよ。それをぜひほんとに今年度からでも、来年の予算からでもいいですから、何とかやっていただきたい。これは組合が非常に抵抗するところでしょうけども、しかしそれはそれとして、もっと職員の給料を上げてもいいんです。優秀な方々だったら上げてもいいんだ。そのかわりちゃんと仕事をしていただきたい。これだけの思いですよ。皆さんのいるところで僕は指摘しますけども、幼稚園教諭は一般職よりも高いんですよ、2号給。2号給高くて、8時半に来て、12時半には、もう子供達と接する時間は終わりなんです。12時半から5時までは自主研究でしょう。夏休み、春休み、冬休みあるでしょう。それで一般の職員よりも2号給高いというのはどういうことですか。無駄金ですよ、これは。そういうのを指摘しながら、皆さん方でぜひ民営化というのを真剣に考えていただきたいということで考えているわけです。 次にいかしていただきます。公園の維持管理にいく前に、少しだけ基本的な部分を、済いません。公園の維持管理からいきましょうね。いま市長と担当部署、それと予算をつくる企画部の分野、そこにこの調査書が回っているはずです。これは後援会の中で、行政調査会というのがありまして、私が作ったわけじゃなくて、彼らがそれを作って、これを持ってきてあるんです。これが現状だと。いまその1ページの中に29の公園が列記されています。ここの中でどういうことが出てきているかというと、赤い印で全部指摘をされています。皆さん方、いままで何回かこれ指摘を受けているはずですよね、全然やる気がない。私は、基本的なことを幾つか聞きますけども、まず基本中の基本、公園に遊具をつけないといけないのかどうかを、まず造った担当部署からお伺いします。 ○副議長(上江洲安儀君) 都市開発部長。 ◎都市開発部長(仲村春英君) お答えいたします。必要な施設だということで遊具の設置をしております。 ○副議長(上江洲安儀君) 呉屋宏君。 ◆9番(呉屋宏君) それでは、部長、もう一回、簡単な質問します。市内に公園が幾つあるか。そしてそれはどうやって管理をしているのか。その2問についてお答えをお願いします。 ○副議長(上江洲安儀君) 都市開発部長。 ◎都市開発部長(仲村春英君) 御説明申し上げます。宜野湾市の公園、供用開始された公園が29カ所、その内訳は地区公園が1カ所、運動公園1カ所、近隣公園3カ所、街区公園24カ所の計29カ所となっております。 ○副議長(上江洲安儀君) 呉屋宏君。 ◆9番(呉屋宏君) もう管理までは言わなかったから、私から言っておきますけど、施設管理公社が、これは管理してますね。市長、いまから言う数字を少し頭の中に入れていただきたいんです。皆さんの資料にはついておりません。この2ページからね、市長、10ページまである資料の中で、カラーでちゃんと示してあります。赤い点で、ここが壊れていますよということがかいてあります。この写真代だけで1万6,000円かかってますから、ちゃんと見ててくださいね。この29カ所のブランコの中で、ブランコが壊れているところが15カ所、いいですか、15カ所。さびをして遊具が危険な状態にあるというのが2カ所。破損、そして部品がない、部品がなくて使える状況にない、これが5カ所。基礎だけが残っている、これが2カ所。バスケットリングのはずだけど、バスケットリングがないというのが2カ所ありました。ベンチらしきものがあるのが4カ所、これは使える状況にないです。いちばん問題なのは、この滑り台、高さがある滑り台、上ろうとするところにロープが巻き付けられているのが5カ所あります。さび等で破損をして使える状況じゃない。入るなということでやられて、ロープでくびられています。それが5カ所もある。砂場が3カ所、草が生えてる状況になっている。砂場なのか何なのかわからない。1回も掘り返したことないんじゃないかなと思うような砂場です。これは管理はどのようにしているのか。これ危険な状況なんですよ、本当に。2歳か3歳の子供が、そこで遊んでいるんですよ。これは緊急にやるつもりがあるのかどうか、補正つくってでもこれはやらなければ、私現状調査へ行ってびっくりしたんです、これは。ここで事故があった場合に市長、本当に責任を問われることになりますよ。担当部長、ちょっとちゃんとしたお答えをしてください。 ○副議長(上江洲安儀君) 都市開発部長。 ◎都市開発部長(仲村春英君) お答えいたします。議員御指摘のとおりであります。遊具の修理関係についてはですね。ただ、去年までたしか公園が供用開始されて15年から20年経過しているんですが、その間、財政上の都合もありまして、その維持管理、修繕費に予算があまりつかなかったということがありまして、現在の状況になっております。ただ、今年、遊具関係の修繕費として269万1,000円、それと公園トイレの便器取り替え等で70万円余の予算が措置されております。それでもって早めにブランコの取り付け、それから滑り台の補修等を早急に進めていきたいと考えております。 ○副議長(上江洲安儀君) 呉屋宏君。 ◆9番(呉屋宏君) この公園をなぜそこまで強く言うかといいますと、皆さん方は一生懸命公園を造るのはいいです。非常に維持管理ができてない状況の中で公園を造っていくと、危険なものを造って、どんどん市内にばらまいてるようなものなんですよ、これは。だから、僕は非常に怖い。自分の子供がまだ小さいこともあって、よく公園へ行きます。だけど、残念ながら宜野湾市に遊びに行ける公園は1カ所しかない。どこか。真志喜にカメ公園というのがある。水が流れている。水が流れていて魚がいるもんですから、日曜日、子供と一緒にパンのくずをあげたりしながら楽しむことしかできない。遊具を使って本当に遊びに行くといったら、琉大病院の下側にタンクのそばに大きな遊具がありますよ、これは部長もよく御存じだと思う。最近、沖縄市の海邦町にも大きな、ほんとに色とりどりの遊具がある。宜野湾市で遊具を目当てに遊びに来る人なんて1人もいませんよ。皆さん、浦添に行きながら見てください。あの墓地公園の横。あれなんかほんとに喜んで子供達は遊んでいる。ああいう場がないんです、宜野湾市に。市長、そうじゃないですか。もっと真剣にこの辺を、子供のことを考えて、情操教育をするんであれば、もっと創造性が豊かになるようなものを、もっと本当にばらまくべきだと。せっかく造ったものさえ管理できない。そんな大きなものさえ造り切れない。大きなものを造り切れない理由は何か、維持管理ができないからなんじゃないのかな。この現状を見たときに、そう言わざるを得ない。だから、もっと真剣にやっていただきたい。これはイデオロギーで、保守だとか革新だとかという問題じゃないんですよ。市民の問題なんです、これは。なぜいままでほうってたのかが不思議でしようがないんです。ですから、ぜひこのことを担当部のほうで、臨時でもいいですから、いま270万円とかという話しありましたけども、これだけではおさまる問題じゃない。だから、ゆっくりやってられるような状況でもないですから、何とか9月の補正に間に合わして、何とかできないかなということで企画部長にもこれは渡してありますから、企画部長、ちゃんと見て、足で歩いて、どういう状況なのか、ちゃんと企画部長が見て、予算を計上していただきたい、そう思います。 次に、2分しかありませんから、きょうは指摘だけしておきます。重度身障者、これについての認識を一つにしておきたいなと思っているんですけども、いま市長の施政方針の中にありますのは、重度身障者についての認識が少し違うんじゃないかと思うんですけども、その辺のことを重度身障者が求めているニーズというのか、何をしてほしいのかという部分をひとつマイクの前で話されていただきたいと思いますが、どうぞ。 ○副議長(上江洲安儀君) 福祉部長。 ◎福祉部長(多和田真光君) 御質問の趣旨が、ちょっといま十分把握できてない面があるんですが、重度障害者にも身障者、知的障害者、それから身障の中にも視覚、それから聴覚、体幹、いろんな種類の障害がございますので、一概に申し上げることはできませんが、いま質問の挙がっている中身からしますと、やはり社会参加による自立支援というものを大きな目標に掲げて、私達も取り組まないといけないんじゃないかなというふうに頭においているところでございます。 ○副議長(上江洲安儀君) 呉屋宏君。 ◆9番(呉屋宏君) これは、きょう投げかけるだけにしておきたいと思います。今後この件、9月にも少し集中的に時間をとりたいなと思っているんですが、実は市長、施政方針の中にはこう書いてあるんです。「重度身障者の居宅整備事業により日常生活の向上に努めてまいります。」、これは居宅の部分なんですね。確かにそれは必要だと思います。しかし、いまその重度身障者が学校を卒業したりしますと、行き場がないんですよ。コミュニケーションをとる場所がない。先いま部長が言ったように、授産施設だとかいろいろ今後計画していかないといけないんでしょうけども、その辺をどう計画していくのか、浦添だとか、あるいは沖縄市だとか、いろいろ施設がございます。しかし、宜野湾市は、これは非常におくれている。毎年毎年卒業生がいます。それをどうするのか、基本的にその辺の施設をちゃんとやるつもりでおられるのかどうか。ちょっと時間がないんですけども、市長、御答弁をいただきたい。 ○副議長(上江洲安儀君) 休憩いたします。(休憩時刻 午後2時53分) ○副議長(上江洲安儀君) 再開いたします。(再開時刻 午後2時54分) 市長。 ◎市長(比嘉盛光君) お答え申し上げます。だいぶ呉屋議員がおっしゃっている核心の部分は、一般健常者でも、なかなか社会事情から、失業問題がかなり深刻化している状況の中で、特に身障者の方々に対しては、職場を持つということは大変なことだと思います。従いまして、新たなそういう方々を対象にした雇用の場の創出だと思います。これにつきましては、授産施設等はあるわけでございますが、公的機関というよりかは、むしろ民間の方々が自発的にやる法人等があれば、それを積極的に支援していきたいという考えでもって対応していきたいと思います。 ○副議長(上江洲安儀君) 呉屋宏君。 ◆9番(呉屋宏君) 重度身障者については、いま市長がおっしゃったように、社会福祉団体ができたら、極力支援をしていただきたいなと思います。そして私のときには、いつも傍聴人が多いんですけども、お互いに緊張しながら、この場で緊張しながら、お互い約束してきたことは守りながらやっていきたいなという思いで呼んでありますので、その辺でよろしくお願いしたいと思います。 ○副議長(上江洲安儀君) 以上で9番 呉屋宏君の質問を終わります。 ○副議長(上江洲安儀君) 暫時休憩いたします。(休憩時刻 午後2時55分) ○副議長(上江洲安儀君) 再開いたします。(再開時刻 午後3時14分) 休憩前に引き続き一般質問を行います。23番 伊佐雅仁君の1から5までの質問を許します。伊佐雅仁君。 ◆23番(伊佐雅仁君) 議長の許可もありましたので、質問をいたします。5点ほど出してありますが、順を追いながら2番までして、5番目に飛ばしていきたいと思っております。 まず、1番目の沖縄西海岸道路の早期建設についてということで通告いたしております。私は、平成10年9月の定例議会において、国際ショッピングモールの誘致について御質問を申し上げ、同時に問題も提起してまいりましたが、ちょうど満2カ年が経過いたしました。その間いろいろと担当部局の御説明等お伺いしてきましたが、当時確かに7か8の自治体が競い合っておりましたが、これらを見事論破いたしまして、本市のほうにほぼ間違いないであろうというところまで問題は進展してきておりますが、当局の皆さん、大変御苦労様でございました。 そこで、御案内のとおり、該地域は私がくどくど申し上げるまでもなく、たくさんの企業がはまっておりますし、今後またマリン支援センターをはじめ国際ショッピングモールなども配置される見通しになっております。午前中の質問にもありましたように、この地域は本市の経済の自立に向けた中心的な役割を果たす地域であるし、また計画の中にも、確かに国際コンベンションシティーということで大きく位置付けをされていると思います。そういうことで、ここを核にしながら西海岸を活性化していくためのインフラ整備というのは、どうしても欠かせません。そのインフラ整備にもたくさんの種類があるわけでありますが、いちばんのネックは、道路のアクセスだと私は見ております。 そこで、お尋ねいたしますが、那覇空港からコンベンションまでの、いわゆる西海岸道路の早期建設が必要ではなかろうかと思いますが、これに対する当局のお考えをまずお聞かせください。あとは自席のほうから御質問をいたします。 ○副議長(上江洲安儀君) 土木建築部長。 ◎土木建築部長(我如古善一君) ただいまの御質問にお答えをしたいと思います。御指摘のように、西海岸道路プロジェクトにつきましては、もう皆さんも御承知だと思いますけれども、読谷村から糸満市まで約50キロメートルを結ぶプロジェクトでございます。これらの事業を推進するに当たっては、国道58号線、331号線の交通混雑の緩和、あるいは西海岸開発における、いろいろなプロジェクトなどに関連する、先程御指摘のありました、交通アクセスに重要な位置付け、役割を果たすということで、整備が着々と進められていることは御承知だと思います。那覇空港から読谷村まで現在75分の時間でございますけれども、これを全面開通した場合における時間帯としては、那覇空港から読谷村まで約30分で時間短縮ができるという状況説明がなされております。現在整備が進められておりますのは、いわゆる那覇港ですかね、そこの地理トンネルの部分の工事が進められておりますし、宜野湾部分においては、今年の4月に開通いたしました宜野湾バイパスもその一部に含まれておる状況です。この西海岸開発のために平成7年に沖縄西海岸道路建設促進期成会が発足をしております。本市のほうは、市長のほうが理事でこの会議には御出席をいただいております。毎年1年に1回、5月に大会を開きまして、いわゆる道路関係5団体で、おのおのの問題点の陳情要請等に関する整備要請を毎年1年に1回実施をしております。そういうことで事業が着々と進められつつあるということで、私は理解をしているところでございます。 ○副議長(上江洲安儀君) 伊佐雅仁君。 ◆23番(伊佐雅仁君) 御説明ありますように、この湾岸道路、西海岸道路、大変重要視されておりますね。皆さんからいただいた資料の中にもございますが、西海岸道路の果たす役割というのが四つに分けられておりまして、それはいちいち申し上げませんが、その後ろのほうに地域振興プロジェクトを支援しますというかたちで、那覇空港や那覇港と連結する沖縄西海岸道路では、物や人の流れをスムーズに移動させ、これらのプロジェクトを支援するため、整備を早めに進めていきたいというかたちで位置付けもされております。この中にも、いま部長が触れておりましたことがちょっと触れられておりまして、私、あえて読谷までは申し上げませんが、那覇空港から現在のところ宜野湾市まで41分ぐらいということではじき出されておりまして、開通したら11分ぐらいで来れるだろうということが資料として出されております。 私、これを取り上げるのは、ショッピングモールとの関連もありまして、先程申し上げました全体的なものとの関連もありますけれども、これから進められていくであろうショッピングモールともかかわりがあるもんですから、いまの時期にこれを取り上げております。と申しますのは、いろいろな資料から見ても、いま実際に那覇空港には免税売店というのがありますね。だけども、あれもいびつになって、あまりにも機能してないと。そういうことをとらえて、これから造られるであろうショッピングモールは、あれに代わるような世界のブランド品とか、そういったもののショッピングができるような国際的なショッピングセンターになるんだということの方向付けなんですね。そうしますと、やっぱり観光客も、バスもそこへ着くわけですから、最終的には余った小銭や、全部買い物をしてから空港に直行しようと。それから飛行機に乗ろうということになると、空港売店ぐらいの役割を果たしていくと思うんですよ、そういった便利さでは。ですから、どうしてもいまからそのアクセス道路というのは造っておかないと、あんまり機能させ切れないんじゃないかということを考えているんです。 そして将来、沖縄の自由貿易といいますか、これが施行されたときに、やっぱり一国二制度ということで、この国際ショッピングセンターも適用されるということで、また皆さんから決議もしてもらいたいということで、その中にも一国二制度ということが組み込まれておりますよね。そして総合的に判断しますと、どうしても交通アクセスというのが必要になってきます。そこで、いまの段階から、これは市としては、国のほうに強く要請をする必要があると思いますけれども、いままで総合的な観点で国に要請もされていませんですね、市としては。先程は、促進協議会があるので、その中で市長も理事になっていらっしゃるということの御説明でしたが、私も議長のときに中部議長会の代表というかたちで1年だったと思いますが、終わりのころの1年、その促進協議会の理事になりました。中部の5市からも、議長会からも代表が行っています。ですから、そこは何か毎年毎年の一般的な事務的なことをやるんであって、強力に早めに造ってくれということには、あまりならないんじゃないかなと感じたもんですから、やっぱり宜野湾市としては、特別に強い姿勢でこれは要請すべきではなかろうかと思ったりしておりますが、これまでそういうこと、やったこともないような感じですが、いかがなもんでしょうか。 ○副議長(上江洲安儀君) 市長。 ◎市長(比嘉盛光君) お答え申し上げます。ただいまの西海岸道路の整備につきましては、道路整備促進に関する要請という中でも入っておりまして、これに対しても私理事しておりまして、その早期促進方要請を国に出す案を決議したところでございますが、伊佐議員がおっしゃるように、これだけでよしとせず、直接南部国道の関係者にお会いしましてお聞きしましたところ、既に南部国道としては、牧港への58号バイパスを取り付けた時点で、次はどうしても那覇空港まで西海岸については結びたいという計画を持っておるということで、大ざっぱな鳥かん図までできておるようでございますが、これと那覇軍港の移設先とのかかわり合いがあると。それがはっきりした場所が確定しない限りは、工事そのものが進められないということの南部国道の考え方でございました。従いまして、この件について南部国道としては、一刻も早く着工したいけれども、何しろ那覇軍港の移設先問題がはっきりしない限りはルートを通す上で問題があると。従いまして、その辺からの解決を見ない限りは促進の要請を議決されても、ちょっとこの問題につきましては早急に整備しますと言えない面があるということのお答えでございました。しかしながら、本市にとりましては、おっしゃるように重要な幹線道路でもございますし、さらにまた空港とのアクセス道路は必要でございますので、今後ともこの道路整備促進団体以外の当事者としての市長として要請は極力南部国道事務所にはしてまいりたいと思います。 ○副議長(上江洲安儀君) 伊佐雅仁君。 ◆23番(伊佐雅仁君) いまの市長の御答弁で納得もしているわけでありますが、ここに皆さんからいただいた資料を持っているんですが、去る12年5月22日の日付になっておりまして、稲嶺恵一沖縄県知事あての比嘉市長名で出された、これは要請書ですね、国際ショッピングモールにおける免税売店の実現についてということで。その中で主要課題というかたちで、周辺の整備等の要請が出されております。6点、1点目は免税売店な関する法整備、それから2点目に仮設港、護岸整備等埋立ての造成とか、3番に仮設港緑地部分の無償譲与とか、それから4番目に宇地泊海岸整備事業、5番目に宜野湾バイパス沿線の視認性の確保とか、あるいは6番目に公共駐車場の設置と、せっかくこうして文書にして要請しているわけですけど、これから西海岸の早期建設というのが出てこないもんですから、私は、うん、これはまずいなと思って、いまこういう問題で質問しているわけでありますが、先程市長は具体的に折衝もなさっているようでありますが、これは同時並行して進めていかないと、やっぱり物事というのは、大きくなればなるほど、3年、5年、10年かかっちゃうんですよね。ですから、先程申し上げたようにショッピングモールが完成するまでには道路もできていたということで結んでいきたいためには、並行して強い姿勢でアタックしていってもらいたいということを再度御要望して、このことについては期待をして終わります。 次に、2番目のホテルの誘致と市立グラウンド用地の再開発についてということで出してありますが、本市のこの西海岸地域は、コンベンションの施設を中心といたしまして、大変活況を帯びているんですよね。先程質問の中でも申し上げましたとおり、中身は御案内のとおりであります。そして施設そのものも本格的なコンベンションシティーということでめざしているわけですけれども、いまのところシンガポールあたりのコンベンションホールは見てきたんですけれども、そういったものと比べると、まだまだ施設の整備は伴わないんじゃないかなと思ったり、貧弱さということを感じるわけでありますが、しかしこれを申し上げますと、たくさんありますので、今回はホテルについてだけ御質問させてください。まず、当局にとっては、この地域、ホテルは必要としているのかどうか、その点からまずお伺いをさせてください。 ○副議長(上江洲安儀君) 市民経済部長。 ◎市民経済部長(石川幸栄君) お答えを申し上げます。コンベンションセンターを中心とする西海岸地域、議員がおっしゃるように商業活動も含めて大変活発になってきているということもあるわけですけども、特にコンベンションセンターを補完する施設、いろいろたくさんあるわけですけども、パーキング場、あるいはショッピングセンター、あるいはテーマパーク等も含めてホテルも大変重要な施設だというふうに認識をしているわけです。現在、該地域におきましては、ラグナガーデン、沖縄ハイツが年間で平成11年度実績ですけども、約14万6,000人程度の宿泊客がいるというのに加えて230室ですか、最大収容人員が738名を収容できるということになっているわけです。先だってだったと思いますけども、九州・沖縄サミットが終了後におきましても、国としても沖縄県に対して積極的に国際会議の誘致を図っていくべきだということも言われているわけです。それからしますと、国際会議、もちろんブセナホテルは今回首脳会議が開かれるわけですけども、首脳会議と申しましても、会議そのものの規模的には、そんなに何百名もという会議ができるわけじゃないということからしますと、沖縄コンベンションセンターが国際会議にも適しているのではないかということで、私どもも思っているわけで、それからしますと宿泊施設、まだまだ足りないということで、私どもとしても積極的に宿泊施設の誘致を図っていきたいというふうに考えているわけです。そして宿泊施設、現在宜野湾市の西海岸地域に進出をしたいというビジネスホテル的なホテルもございますし、その辺の情報も得ながら、積極的に今後ともホテル誘致には働きかけていきたいというふうに考えているところであります。 ○副議長(上江洲安儀君) 伊佐雅仁君。 ◆23番(伊佐雅仁君) 誘致をしたい、必要だということの御答弁でありますが、以前に市内の団体から、いわゆる宜野湾市立グラウンドの再開発による大がかりなホテルの計画構想といいましょうか、それが提案されておりましたが、議会のほうにも提案されましたが、当局にもされておったと思います。しかし、議会は2年前の任期が切れると同時に審議未了というかたちで消えてしまっているわけでありますが、当局において、その件はどうなったのか、どういう検討をされているのか、まずそれについてお尋ねをしておきます。 ○副議長(上江洲安儀君) 企画部長。 ◎企画部長(崎間興政君) 市民グラウンドの再開発についてお答えをいたします。まず、市民グラウンドの市としての位置付けについて確認しながらお答えしたいと思います。平成元年9月に宜野湾コンベンションスクエア整備構想を策定いたしましたけれども、その中にコンベンションの中心機能として御指摘の宿泊施設等がありますけれども、その中に指摘の市民グラウンドにつきましては、こちらのほうにも位置付けをしております。まず、コンベンションセンターが立地したことによって周辺が変化をしたということで、開発可能面積の中に、この市民グラウンドが入っておりまして、将来これは再開発が必要でありますよと、そういった位置付けがなされております。 そして御指摘の市内の有力な組織から提言があったということですけれども、実は平成7年8月に商工会のほうから宜野湾市立総合グラウンド用地再開発という提案がなされております。その中にもいろいろとその導入機能として、宿泊施設であるとか、ショッピングセンター、あるいは飲食、観光案内であるとか、そういった機能が入っておりまして、コンベンションスクエア構想に基づいた、そういった機能として提案がされております。しかし、商工会から提案されたことにつきましては、若干課題がございまして、その提案そのものについて大変高く評価をしておりますけれども、まず市民グラウンドとして、いま広く市民が活用されてますので、まずその市民グラウンドを他に移設する必要があります。その移設先の場所の確保の問題。それから再開発する場合に、商工会の提案の再開発する場合の事業主体の問題、資金計画の問題であるとか、若干そういった問題等がありまして、実現までには至っていませんでしたけれども、しかしそういった指摘もございまして、翌年ですね、平成8年に市として総合グラウンド用地再開発事業ということで、いろいろシミュレーションの策定をいたして、いろいろ研究をしてまいっております。現段階においては、まだ具体的には、この再開発については、案としては持っておりませんけれども、この件については、呉屋勉議員のときにも申し上げましたけれども、西海岸についての全体的な、いわばマスタープランが新たに必要でありますということで、平成元年に策定をしましたけれども、時間がたち過ぎて、状況の変化についていけない面がございますので、その辺について平成13年度に向けてマスタープランを策定いたして、御指摘のそういった機能についても具体的に導入をしていきたいという状況でございます。 ○副議長(上江洲安儀君) 伊佐雅仁君。 ◆23番(伊佐雅仁君) 御説明聞いておりますと、まだ遠い話なんですね。このことについては、伊佐敏男議員さんとか、ずっともう以前から市立グラウンドの開発等について、私も何度か御質問して申し上げてきたんですが、なかなか進まない状況で今日に至っておりますが、実は去る6月7日にコンベンションの比嘉館長にお会いしました。そしたらやっぱり待っていましたということで、かなりたくさんのお話を聞かされまして、よく来てくれたということで、いろんなお話し聞かせていただきました。そこで、先にお話がありました、商工会から出た、あのすばらしい構想、実は応接間にいままで張ってあったと、先週取りましたということを言ってました。お客さんが皆これどうなったのと、いつ造りますかと言われて、あとは恥ずかしくなって、それで自分もいろいろ伝え聞いたところによると、宜野湾市としては当分見込みないということのお話しあったもんだから、つい2~3日前取り外したんですよということで、すごい残念がっていたんですよね。そういうかたちで該地域にホテルが必要だということも十何年も前から必要性はされてきながら、何にもしないでここまできたということを議会にいる者としても大変残念でなりません。 そこで、お話し聞いてみましたら、いつも御答弁のありますように県内、県外を含めて、この地域には年間250万人ぐらいの集客力があると言いながら、宿泊もないというかたちで言われていますが、例えば一つだけ申し上げますと、若い女の子たちの歌グループありますね、スピードというグループがありますよ。この方々が沖縄で公演するとき、コンベンションの会議棟を使ってやりますと、8,000名ぐらい入ったそうですよ。そしてその4,000名ぐらいは本土のほうでチケットを買って追っかけマンという人たちが来るそうですよね。これなんか見ると、4,000名ぐらいの若い子供達が来たんだけども、那覇あたりに泊まってここに泊まらないですよということを言ってたんですね。あとは年間を通してたくさんの演奏会があると。そういったことあるけれども、コンサートもあるけれども、2,000名ぐらいだいたいチケットが売れたら、400名ぐらいはほとんど本土からついてくるんだということですね、いろいろ細かいことをおっしゃっていました。それで、沖縄で演奏会があるといったら、その音楽家の皆さんも大変来たがると。仕事もして、演奏もして、近くのビーチも行けるし、海にも行けて、大変遊びもできると、そういうすばらしい地域なんだということで、全国でも大変優秀なところだと、評判がいいということを言っていたんです。それと加えて、我々の市には横浜ベイスターズも来ていますよ。その追っかけマンやスポーツ関係の記者の皆さん、みんな那覇に泊まってここに仕事に、取材に来るわけですね。それを考えますと、一日も猶予はできないんじゃないかなと思ったりするんですが、民活でもよろしいですよ。もう一つ、ラグナガーデン、ちょっとハイクラスでしたら、ビジネスクラスの、こういったホテルをぜひとも進めていただきたいと、もう一度お願いしたいんですけど、当局のまず考え方を聞かせてください。 ○副議長(上江洲安儀君) 市民経済部長。 ◎市民経済部長(石川幸栄君) お答えを申し上げます。先程も申し上げましたように、いま先議員からもお話があるようにビジネスホテル的なものが、いま西海岸のほうに進出したいということでの情報も入っているわけです。ぜひそのビジネスホテル的なホテルについて、今後積極的に誘致に向けて働きかけていきたいというふうに考えております。 ○副議長(上江洲安儀君) 市長。 ◎市長(比嘉盛光君) ちょっと補足をさせていただきます。市民グラウンドの総合開発につきましては、商工会からすばらしい提案がございまして、一時期大変熱を入れて、これの実現方に向けて取り組んだ次第でございますが、諸般の事情等でおくれて、いま伊佐議員から御指摘があるとおり、かなり周辺のニーズにこたえ切れないことは残念に思います。しかしながら、昨今、特に同地域が観光振興地域の指定も受けます。モール構想をはじめマリン支援センター等、それからいま御指摘があります国場から払い下げてもらった道路等についても幅員が狭い等々もございますので、併せていまの総合グラウンドも含めてマスタープランをつくり直して、きちっとコンベンションシティーとして、あるいは地域の都市機能施設を生かしたかたちでの新たな観光の拠点としての整備を図っていく考えでございます。 なお、ホテルにつきましては、先程市民経済部長からありましたとおり、あとひとつホテルを民間サイドで立ち上げるべく動きがありますので、これを支援しながら、早めに市民グラウンドについて再開発の方向性を検討してまいりたいと考えております。 ○副議長(上江洲安儀君) 伊佐雅仁君。 ◆23番(伊佐雅仁君) ぜひとも真剣に取り組んでいただいて、一日も早くそういうことが実現しますように御要望申し上げまして、次の質問に入ります。 5番目の市長の政治姿勢についてということで通告いたしましたが、この点についてお伺いいたします。市長は、就任以来今日まで全力投球で市政運営に当たってこられたことは、まことに御苦労様でございます。本市は、普天間飛行場とキャンプ端慶覧の返還問題など、難問を抱えながら、長年にわたって直接政府との折衝を続けてまいりましたが、ここにきていよいよ重要な段階を迎えた感じがいたします。当局は、全庁挙げて全力で取り組まなければなりません。これから事務的に具体的な詰めに入っていくことも出てくると思いますが、その場合、特に市長の基本的な考え方、すなわち政治的スタンスが微妙に絡んで、事の成否に影響しないかという危ぐを持っているところであります。こういったことを踏まえて、お尋ねをいたします。 これまで市長が堅持してこられた基地問題に関する基本姿勢と、それを踏まえての諸々の対応からいたしまして、今後の政府折衝にいささかの差しさわりもなく進展させていく自信がおありか、その点について、まずはお尋ねいたします。 ○副議長(上江洲安儀君) 市長。 ◎市長(比嘉盛光君) お答え申し上げます。御指摘のとおり、基地問題につきましては、本市にとっては大変重要な場面を迎えていると認識しているわけでございます。特に普天間飛行場跡地につきましては、合意されて4年目を迎えました今日、ようやくにして政府のほうが普天間飛行場跡地開発にかかわる円滑化の方針が昨年の12月28日に閣議決定されまして、これを受けまして、去った5月31日に内閣官房長官、稲嶺県知事、私、宜野湾市長と三者会談が、跡地対策準備協議会が開催されました。その中で4項目にわたっての重要な内容の方針が準備協議会で決定されております。その一つ目が、普天間飛行場の跡地利用の促進および円滑化についてでございます。二つ目が、跡地利用の諸課題について事務的に検討するということでございます。三つ目が、調整機関のあり方について、政府、県が中心になって検討を進めていくと。四つ目が、政府跡地対策のプロジェクトチームの現地視察というかたちでございます。この4点が確認されたわけでございますが、もう少し補足しますと、今年12年2月1日に内閣内政審議室沖縄県問題担当室が組織、陣容とも強化されまして、跡地対策グループ4部門が設置されました。その4部門の中で、特に法制面を担当するグループ、跡地対策を担当するグループ、北部振興を担当するグループ、総括的に総合振興するグループという四つのグループが編成されまして、新たに組織、内容とも強化されました。さらに平成12年4月10日になりまして、15省庁からなる課長クラス以上の方々を中心に政府の跡地対策プロジェクトチームが立ち上がっております。県のほうにおいては平成12年4月20日、軍用地跡地利用促進連絡協議会が立ち上がっております。これを受けて本市では、去った5月8日に各部から編成する軍用地跡地開発プロジェクトチームを設置したところでございます。この政府、県、市のPTが、つまり連携し合って、先に取り決めをした今後の諸課題について諸々洗い出しをしていって、跡地に対する悔いのない円滑な事業の推進が図れるように取り組んでいくという時期にきているわけでございます。 従いまして、基地そのものに対しましては、考え方として、まず基本的には、県内の置かれている基地の状況からしますと、整理・縮小ということにつきましては、県内による整理・縮小は、だれしも望まないということは基本的な考えでございます。しかし、普天間飛行場跡地に至りましては、返還後を考えましたとき、現行法では、とてもじゃないが市で、あるいは県でも対応できない広大な土地でございます。そこで組織含めて、財政含めて、まず一義的には行財政支援を全面国に求める必要がある。さらに環境問題、文化財問題等も同じように国に求める必要があると。で、地権者のまた救済の問題でございます。軍転特措法では3年が限度でございます。しかし、これだけの広大な土地になりますと、どうしても地主が返還されてよかったとする状況をつくるには、いまの現行法令に基づく軍転法では、とてもじゃないが3年で救済できる内容ではありません。従いまして、ケース・バイ・ケースでやっていただくということを考えているわけでございます。そして最も大事なことは、地権者の声をやはり行政として全面に聞く耳を持つということ、従いまして地権者と市の協議が絶対必要であるということと、さらに今日まで基地あるがゆえに調整金、交付金等、市の一般財源に占める割合も12%ですか、ばかにならない数字でございます。これが一挙に返還と同時になくなるとなりますと、とてもじゃないが一般財政が大変な破たん状態まで追い込まれると。従いまして、交付税等を含めまして、これらの一般財源の激変緩和策等についても検討いただくというような内容で申し上げてきたことが、この去った三者会談で大まか認められて、事務段階で政府、県、市で立ち上げたPT、つまりプロジェクトチームの中で具体的に問題、課題を洗い出していって、それをひとつ施策としてあらわしていくという重要な時期を迎えているわけでございます。従いまして、この問題については、やはり政府が誠心誠意こたえていただく、その答えとして、市のほうもこれには誠意を持ってこたえていくという基本的姿勢が大変必要であると私考えております。 ○副議長(上江洲安儀君) 伊佐雅仁君。
    ◆23番(伊佐雅仁君) 御答弁の内容を聞きますと、これまでのところ順調に進んできているものだと承っております。 次に質問いたしますが、こういった大変重要な基地問題を野球などに例えてお話しするのは適当ではないかもしれませんが、例えば野球の優秀な投手は、決して速球だけでは勝負はしないと。緩急織りまぜて相手を攻め立てて、そしてチームの勝利を勝ち取っていくと言われております。このことは市長の政府折衝にも言えることではないかと思います。もちろん市長は、この点、十分に知り尽くされて、ベテランの域に達しているかと思いますが、しかし市長には、その基本政策という約束事があります。何事も自分の意のままに思い切った対応はできないこともあるんではなかろうかと心配したり、あるいは思慮しているところであります。 こういったことを踏まえて、お尋ねをいたしますが、市長は、これまで政府折衝を行う場合に、市長のこの基本政策と現実との板挟みの中で矛盾を感じたり、あるいは窮屈な思いで対応しなければならないこともあったのではないかと思いますが、これまでの3年間を振り返って、率直な御感想をお聞かせいただきたい。 ○副議長(上江洲安儀君) 市長。 ◎市長(比嘉盛光君) お答え申し上げます。大変難しい問題だと受け止めておりますが、基地に関しては、特に政治的な考え方からしますと、現実対応という問題がよく論議されるわけでございます。しかし、この現実という言葉をいま1度考えてみますと、やはり現に事実として具体的に客観的にそこに存在する状態ということを認識せざるを得ません。となってまいりますと、普天間飛行場そのものが481ヘクタールございます。返還されて、その事実として現実の問題として、そこに上がってくるのは、やはりこれだけの広大な土地、現行法で開発をいくら行政が力を投じて考えたときに、とてもじゃないが不可能に近いと。従いまして、これを持って、この現実対応ということができないとするならば、とてもじゃないが、跡地利用に対する開発については、いろいろな問題を残す可能性があると。従いまして、返ってきた土地に対して、現実に課題として、ここに厳然としてある以上は、行政の長たる者、それを一つ一つクリアすべきが、やはり長としての責任じゃなかろうかと考えましたときには、できないものはできる方向を模索すると。そのためには、国の財政、あるいは行政、全面支援を求めていく以外ないというとらえ方からしますと、やはり場合によっては現実的に対応せざるを得ないという行政のやるべき道をとるということも一つの問題解決として選ばざるを得ないということを肝に銘じて基地問題については対応しているところでございます。 従いまして、その政治的な立場からすると、立候補の原点に返りますと、いろいろと問題はあるかもしれません。しかし、現に行政の職について、一つ一つ課題、問題等整理していく中からは、いま申し上げているとおり、突きつけられた問題については、まずその問題解決の糸口を見つける必要があると。その糸口を見つけるためには、自力でできるんであれば、これは結構な話でございますが、どうしても県、政府の支援を求めなくちゃならんということになりますと、やはりそこについては、ある面で行政中心に、あるいは8万5,000市民のために、あるいは2,300人余の地権者の立場に立って考えざるを得ないというのが、やはり判断する基本として、私自身は考えつつ、行政を執行しているところでございます。 ○副議長(上江洲安儀君) 休憩いたします。(休憩時刻 午後3時56分) ○副議長(上江洲安儀君) 再開いたします。(再開時刻 午後3時57分) 会議時間の延長についてお諮りいたします。本日の会議時間は議事の都合により、この際あらかじめ延長いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。          (「異議なし」という者あり) ○副議長(上江洲安儀君) 御異議ありませんので、さよう決定いたしました。 伊佐雅仁君。 ◆23番(伊佐雅仁君) 市長の御答弁をお伺いしますと、事務的にも進んでいると。それが解決できるためには、現実対応というときには、財源とか、そういうのを含めての現実対応だということのおっしゃり方をしているわけですが、後で触れますけれども、私申し上げたいのは、政治的な立場での基本姿勢との矛盾点、そういうことをいまお聞きしたいわけであります。 そこで、次のことをお聞かせください。市長の基本政策の中には、日米安保の廃棄とキャンプ端慶覧ハウジング地区の無条件返還というものがうたわれております。私は、この政策を読み返してみて、大田前知事のことを思い起こしました。大田氏の場合も最初の県知事選挙に立候補なされたときは、日米安保廃棄を全面に掲げて当選をし、そして4年間にわたって奮闘されました。特に基地問題を前進させて、大きな成果も上げております。しかし、政府折衝など現実的に職務を行う中で矛盾に直面し、大変な御苦労の末、2期目の立候補にあたっては、その政策を変更しておられます。そのとき大田知事がおっしゃったことは、一地方自治体の知事が日米の国家間で交わした条約を廃棄せよとは言えない。また、知事としての政策にもそぐわないなどとしまして、次のように変更いたしております。沖縄県民の体験した忌まわしい地上戦を踏まえて、日米安保条約には原則的に反対であると。そして将来、平和友好条約にすべきであるとの趣旨の基本理念を表明するかたちに変更されております。そしてこの変更に対する支持団体などの異議に対しまして大田氏は、実際に政府と折衝するのは自分である。政党や団体ではありませんよということを強く主張されて、御自分の意思を通したことがございます。これらのことについて市長は御存じでしょうかということと、また行政の長という同じ立場にある者としてどのように受け止められるか、御感想をお尋ねいたします。 ○副議長(上江洲安儀君) 市長。 ◎市長(比嘉盛光君) お答え申し上げます。御案内のように、日米安保条約は日本政府と米国が交わした防衛上の問題でありますし、また高度な政治性も有しますので、一地方の首長である私から論ずるということは、いささかおこがましいことじゃなかろうかと。ただし、この安保条約に基づく日米地位協定、この中身については、いま県でも推し進められているとおり、改正の必要があると認める次第でございます。従いまして、確かに立候補した時点では、日米安保についても触れられておりまして、これは認めない方向でございましたが、それを認める、認めない以前の問題として、当時はやはりまだ日米地位協定そのものが現行法でございまして、例えば凶悪犯罪においても引き渡し等がままならんという実態がございましたので、総括して、そのようなかたちの公約じゃなかったろうかと。従いまして、いまこの安保につきまして、再度どうですかということに対しましては、高度な政治的な立場もありますし、また日米間で交わされた両国の安全上の問題がありますので、これについては特に言及差し控えさせていただくわけでございますが、しかし認める、認めないという論点でのまた話になりますと、これはある以上は、これはやはり認めた上で日米地位協定等について見直しをしていくほうが、より現実にかなったやり方じゃないかということは私自身見解を持っておるわけでございます。 また、基地問題で、特に政府折衝する場合、現行法というと建設省サイドの抱えております区画整理法の手法でしか事業主体としては、あるいは事業としては取り組めない事情があります。そのようなことをしておりますと、とてもじゃないが、これだけの広大な土地、何十年かかるかしれないという立場からしますと、やはり公約は公約として順守すべき立場にありますけども、行政の長として、いままさに何をすべきかと考えたときには、やはり知事が、当初の綱領をある程度解釈のうえで、いま伊佐議員が説明されたとおりに変更されたことについては、私も政府折衝する中で痛いほど何かつくづく自分のものとして知る次第でございます。従いまして、今日でもやはり場合によっては54年もこの基地の重圧から市民が苦しんできたと。さらにこの54年間に失われた目に見えない経済の損失も訴えてまいりながら、どうしてもやはり国の財政行政支援を求めないと、これだけの事業はなし遂げられないという事情から、行くのは私1人だということを考えましたときに、やはり勇ましいことというと語弊があるかもしれませんが、単なることばだけでの言い回しで、はたしてこの問題が解決できるかどうか考えましたときに、ある意味で現に突きつけられた問題解決のためには、やはり市長立候補した際の政策要綱はありはしますけども、それは意識しながらも、あえてそのほうをある程度弾力的に解釈する中で、政府に対しても折衝していかなければ問題解決の道すら見えないというところからしますと、いま読み上げた内容については、痛いほど理解いたしております。 ○副議長(上江洲安儀君) 伊佐雅仁君。 ◆23番(伊佐雅仁君) 沖縄の宿命といいましょうか、基地を抱える首長たち、我々議会もそうですが、いつもはざまに追いやられて、苦しいながら対応している市長のお気持ち十分わかります。次は、市長はこれまで市内外の団体からSACO合意に反対をせよとか、あるいは普天間飛行場の無条件返還、県内移設反対の態度を明確にせよなどと強く要請されて、大変苦しい立場に立たされ、あるいは苦汁の決断を迫られたりしてきましたが、しかし今後は特に基地問題に対する対応は、これまでよりやりやすくなるのではないかと期待をしているところであります。なぜなら、去る6月11日に行われた県議選挙、そして昨日行われた衆議院選の争点からもうかがえますが、特に県議選挙において、本市の大きな争点になるものと予想されておりましたが、その普天間飛行場の返還のあり方、すなわちこれまで世論を二分して争われてきた無条件返還、県内移設反対の議論は全くなく、各候補者も跡地利用に重点を置いた選挙でありました。このことは市内の世論の動向をも裏付けるものであり、また同時にこれまで市長がとってこられた基地問題に対する対応が認知されたあかしにもなると私は思っております。その点、市長はどのように受け止めていらっしゃるか、御見解を賜っておきたい。 ○副議長(上江洲安儀君) 市長。 ◎市長(比嘉盛光君) お答え申し上げます。私、就任以来、普天間飛行場の返還問題につきましては、終始一貫、移設先については、国、県で十分話し合いをし、県民の納得いく方向での解決を望むということの基本的な考え方を示して、移設先については触れませんと。しかしながら、跡地につきましては、どうしても市の手に負えないので、国、県のお力をおかりしたいということを主張してきた次第でございます。その間、私のこういう態度がたびたび新聞で紹介されまして、あらゆる団体から、確かに抗議を受けました。しかしながら、市民そのものから激励はありましたけども、市民としての、この私の考えに対しては、あんたの考えは間違っているということは、いまだかって言われたことはありません。ただ、団体からは確かに県内移設反対、無条件全面返還ということを市長は表明すべきと、それは選挙公約違反ではないかというとこまで詰め寄られまして、大変苦しい思いもしましたけども、私の普天間飛行場に対する考え方は一貫して、移設先については国、県、理由としては、やはりこの飛行場の生い立ちそのものから経過をたどって説明しますと、そうしかならんと。好きこのんで貸した飛行場でもございません。占領当時、強制的に造られた飛行場であると。そして沖縄が日本に復帰した際に日米地位協定に基づいて提供施設として国が、日本政府がアメリカ政府に貸したわけでございますので、この辺については十分国対国で、そして日本政府対県で協議をして移設先は決めるべきという主張してきて、いまもその主張については変わりございませんが、これに対して市民という立場からは、むしろ激励は受けておりますけども、抗議はされておりません。従いまして、私としては、いまやっていることは、ある意味では不満足な点もあるかもしれませんが、ある程度理解いただいているものとして、この基地問題については進めているところでございます。 ○副議長(上江洲安儀君) 伊佐雅仁君。 ◆23番(伊佐雅仁君) 苦しいながらも3年間耐えてきたという感じで受け取っております。私は、政治は生き物であり、時代の流れとともに変化していくものだと常々思っております。特に市政の最高責任者である市長は、特定のイデオロギー的な固定観念を持って市政の運営をしてはいけないし、常に斬新な発想で運営に当たることが求められているのではないかと思います。沖縄の基地問題も復帰時に屋良朝苗氏を先頭に主席公選をかち取ったときには、即時全面無条件返還が公約でありましたが、今日では整理・縮小が主流になっております。また、安保廃棄の主張も、いまは1党だけになっております。また、県政の場において、政治家も党名を名乗らなくなったり、あるいは長年続いてきた党名が消える政党さえあります。まさに政治は時代の流れとともに変わっていく生き物であるなということの証明ではないかと思っております。市長は、このような時代の流れをしっかりと受け止められて、斬新な発想のもとに待ったなしにやってくる端慶覧ハウジングの問題など、決断すべきときは決断されて、地主と市民がプラスになるように滞りのない市政運営に努めてもらいたいことを心から希望するものであります。このことについて市長のお考え、御決意というものをお聞かせください。 ○副議長(上江洲安儀君) 市長。 ◎市長(比嘉盛光君) お答え申し上げます。まず、行政の責任者として、基本的な考え、私常々言い聞かせていることは、まずいま市民の間に、宜野湾市内に何が起こっているか、その起こっている問題は何なのかということを的確に情報をつかむことだと考えております。その情報を分析して、分析の中から施策として展開すべきは即展開していく、その姿勢こそいま求められる、目まぐるしく変わる社会に対応できる行政の長としてのとるべき道じゃないかと考えております。これは基地の問題もしかり、それから産業振興もしかり、雇用の問題もしかりでございます。いままさに社会現象として何が起こっているのか。宜野湾市にとって何がいちばん重要課題なのかということから、問題意識を持つならば、その問題に対してきっと解決の糸口ということは、市民の英知を結集すれば出てくると。その市民の英知こそいま行政の長に求められているものではなかろうかと。従いまして、これにはやはり施策として展開するには多くの方々の意見をより取り入れて、地権者であれ、市民であれ、それを具体化していくという姿勢こそ大事であると私考える次第でございます。 ○副議長(上江洲安儀君) 伊佐雅仁君。 ◆23番(伊佐雅仁君) 時間がないようですから、一応終わりますが、いろいろと難しい御答弁を求めたような気もしますけれども、しかし基本的なことを指摘してお伺いしたつもりでおります。いろいろと基地にかかわる問題というのは、ほんとに複雑で、沖縄の縮図ともいうぐらいに宜野湾市はいまそれを背負わされていると思います。そこを一つ一つクリアしながら対応していくのも、また並み大抵の苦労でできないと私は見ております。どうぞこれまでやってこられたことも自信を持って私は証明されたもんだと思っておりますので、今後も総合的な判断のもとで、最後に申し上げたように地権者と市民がプラスになるようなところで決断をしていただきたいということを申し上げて、大変御苦労でございますが、いま1度頑張っていただきますようにお願い申し上げまして、質問を終わりたいと思います。あとは消防長、9月にやりますので、また会いましょうな。もう一つは、どうしても県内に在住する米軍家族へのホームステイの問題も9月には必ずやりますので、またいろいろと意見交換しながら勉強させてください。以上、終わります。 ○副議長(上江洲安儀君) 以上で23番 伊佐雅仁君の質問を終わります。 ○副議長(上江洲安儀君) 暫時休憩いたします。(休憩時刻 午後4時15分) ○副議長(上江洲安儀君) 再開いたします。(再開時刻 午後4時35分) 休憩前に引き続き一般質問を行います。24番 知念吉男君の1から3までの質問を許します。知念吉男君。 ◆24番(知念吉男君) 皆さん、こんにちは。本日の最後の質問者でございますが、あとしばらく御清聴、御協力をよろしくお願いいたします。 唯一安保条約に反対する日本共産党の知念吉男でございます。本日は、介護保険について、まず最初に質問をさせていただきます。介護によって仕事をやめなければならない多くの女性が7万人、また高齢者が高齢者を介護しなければならない高齢化社会に向けた介護問題は深刻で、この介護を社会的にスタートしようというのが、4月からスタートした介護保険だと思います。宜野湾市でも1,454名が認定の申請をされ、5月31日現在、申請されたということであります。このように多くの方々が申請をされておりますけれども、申請で認定された方々が、この4月から認定の給付額どおりサービスが受けられているか、またこれまで受けてきたサービスが後退しないで受けられているかどうか。私は、これまでもこの介護保険の充実を訴えて、何度も質問をしてきた一人として、大変心配をしているところでございます。また、スタートしたばかりの介護保険、マスコミ等によっても多くの問題が指摘されております。日本共産党でも全日本民主医療機関連合会の協力を得て、全国のケアマネジャーに緊急調査を依頼し、その結果、利用料負担の重さなど、経済的理由でこれまでの介護サービスの水準が後退させることを余儀なくされた人はケアプラン、介護サービスの計画を作成した人のうち15.3%にも上っていることが報告をされております。これまで私が介護保険の実施に伴って高齢者福祉のサービスの後退はあってはならないことを再三質問してまいりました。これに対する福祉部長の御答弁も、高齢者福祉を後退させないように頑張るという御答弁でございました。介護保険が実施されて約3カ月、宜野湾市の実施状況はどのようになっているでしょうか。まず、御答弁をいただきたいと思います。あとは自席から質問いたします。 ○副議長(上江洲安儀君) 福祉部長。 ◎福祉部長(多和田真光君) お答えいたします。4月から5月末までの状況が、いま請求書が出てまいっております。その辺の状況も踏まえながら5月末現在での私ども宜野湾市の介護保険の実施状況を説明申し上げます。先程議員がおっしゃってましたように、5月末までに審査会を済まれた方が1,454名でございます。その内訳としましては、1,542の受付に対しまして1,454名が審査を終えて通知しております。あと残りの方々は、いわゆる法定期間内である1カ月以内で処理しなければいけない、その1カ月以内にある方々だけでございまして、申請に基づいての審査会はスムーズに進んでおります。判定の状況でございますが、自立が36、要支援175、要介護1が391、2が275、3が179、4が172、5が226で、合計1,454名となっております。それから4月給付費の請求状況を見てますと、新旧、いわゆる旧制度と介護保険の件数を比較してみますと、ホームヘルプサービスが旧制度109名に対して4月の給付を受けた件数が136件、それからデイサービス部分が270に対して237件、そして施設サービスでございますが、老人福祉施設が146に対して145、老人介護保健施設サービスが143に対して146、それから介護療養型医療施設サービス87に対して83というふうな状況でなっております。介護の認定した件数と給付サービスを受けた件数がちょっと少ない感じがするんですが、その辺の認定を受けてサービスを受けてない方も若干いらっしゃるんじゃないかなというふうな状況もあるというふうに思っておりますが、ただこの辺は個人レベルの請求の状況がまだ十分報告されておりませんので、今後の研究課題になってまいります。 ○副議長(上江洲安儀君) 知念吉男君。 ◆24番(知念吉男君) この4月からスタートした介護保険で、これまでの高齢者福祉サービスを受けてこられた方々で、この介護保険に移行して、これまでのサービスがこれまでどおり受けられているかどうか、あるいはまた認定された介護度に応じて、このサービスが受けられているかどうかということは掌握はされておりませんですか。 ○副議長(上江洲安儀君) 福祉部長。 ◎福祉部長(多和田真光君) 若干重複した答弁になりますが、5月審査というのは、4月の給付状況の審査をして、5月に審査しまして、6月に支払いというような状況でございますので、それからしますと件数での報告はございます。例えば訪問介護が何件でいくらかかりました、いくら請求しますと。そのうちいくらが給付費で利用者負担はいくらですよという打ち分けがございます。これから個別的な資料を取り寄せて分析しないと、例えば介護度1の方が目いっぱい給付限度額を使ったのかどうか、3の方が使ったのかどうかということについては、個々の個人個人の情報の整理をしないと、いま御質問の答えには十分できない面がございますので、これはこれからの分析になるというふうに御理解願いたいと思います。 ○副議長(上江洲安儀君) 知念吉男君。 ◆24番(知念吉男君) これから請求に基づいて、個人個人の分析をしないと答弁ができないというようなことでございますが、4月からスタートした介護保険で、市民の高齢者の皆さんが、これまで受けてたサービスが、これまでどおり受けておられるかどうかさえも掌握されていないんですか。 ○副議長(上江洲安儀君) 休憩いたします。(休憩時刻 午後4時45分) ○副議長(上江洲安儀君) 再開いたします。(再開時刻 午後4時45分) 福祉部長。 ◎福祉部長(多和田真光君) ちょっと舌足らずな答弁で申しわけないです。私ども1,400名近い方が介護を受けていらっしゃると、その細かい分析については、個々の資料が必要だというお話でございます。これまでの状況からしましても、介護保険を利用されている方の不服とか、前まで受けてたんだけど、これが受けられなくなったというような市民直接の苦情等も1件もございませんので、私どもこれまで福祉関係で受けられてきたものについては、介護に該当された方は、引き続きそのサービスは十分受けられているというふうに理解しております。 ○副議長(上江洲安儀君) 知念吉男君。 ◆24番(知念吉男君) これまで市民から何の訴えもないから、スムーズにサービスが受けられているというんじゃないかというような考えですけれども、この4月からスタートして、介護支援センターとか、どこかそういうセンターを調査されて、この市民の皆さんがケアプランをどのように立てられて、この限度額枠内、サービスを受けられているのかどうか、調査されたことはありませんか。1人でもいいです。 ○副議長(上江洲安儀君) 福祉部長。 ◎福祉部長(多和田真光君) いわゆる居宅サービス計画作成事業者からの、ケアプランというものは在宅部門で847件つくられております。もう一つは、施設サービスについては、それぞれの施設でおつくりになっておりますので、私どものところには、その部分はまいりません。いま先の御質問の内容なんですが、お一人でも構わないというんであれば、それは調査はできますが、ただ何のための分析調査をするかといいますと、先程もございますように介護度に応じたかい離がいくらぐらいあるかということ等も含めて調査しないといけないんじゃないかなと思っております。もう一つは、私ども介護保険事業計画の中で、ひと月の介護報酬額が試算値として月1億7,100万円余りを見込んでおりました。請求額からしますと1億6,500万円で、約580万円程度のずれがございます。請求額のほうが若干少ないなという状況等もあります。ですから、この辺のことも踏まえまして、これはただ単月とってこれまでの傾向がはっきりするもんでもございませんし、ある程度データを蓄積しまして、いま御質問のようなことも踏まえて、整理をさせていただきたいというふうに思っております。 ○副議長(上江洲安儀君) 知念吉男君。 ◆24番(知念吉男君) 宜野湾市の福祉部として、私、非常に冷たいなと思うんですが、これまでの介護を受けられた方々が介護保険に移行して、どういうふうな状況下で介護を受けているかということでレセプトが請求がきて、この分析をしなければ答えられないというような状況は、私は非常に納得できないんですが、私は市内の在宅介護支援センターのケアマネジャーですね、3カ所調査をいたしました。このケアマネジャーの皆さん、私達全国の調査でも同じようなことが出ているんですが、いちばんの問題は、お年寄りの皆さんが、この介護保険を十分に理解されてないということなんですよね。いままで80%以上の方々が住民税非課税の方々で、サービスは無料で受けてたわけですよ。ところが、今度介護保険が実施されまして、3%から1割の利用負担が請求されるわけですね。ケアプランを立てるときに、こういう説明をすると、どうしてだというのが多くのお年寄りの皆さんであり、またこの認定をされた限度額内でサービスを受けると、1割負担あるいは3%負担になりますと、これまで無料であったものが負担をするわけですから、こんなにたくさん払えないということで、これまでのサービスをいちばん最初に述べたように減らすというような状況が、いま宜野湾市内でもあるんですよ。そういうものをまだ掌握されてないということ自体が、私は宜野湾市の福祉行政として、こういう調査をされて、いま宜野湾市のお年寄りの皆さんが介護保険に移行して、これまで以上のサービスを受けているのか、あるいは苦労されているのかというようなことで調査をされるべきだと私は思います。 市長にお尋ねいたします。6月の九州市長会ですか、全国市長会もあったということで報告受けましたが、その中で全国の市長会が、この介護保険について、国に多くの要望書が提出をされ、決議をされ、提出されていると思います。この要望書の中にも、こういう経済的な問題ですね、財政的な問題がうたわれておりますし、サービスの状況、九州市長会の要望書だと6点ほど要望されておりますけれども、こういうようなことも報告、状況を掌握しないままに、こういう要請書に賛成をされて要請をされているのか。あるいは宜野湾市の実態をですね、いまの部長の答弁では、ほとんど掌握されてないような状況ですけれども、それについて御答弁をお願いしたいと思います。 ○副議長(上江洲安儀君) 休憩いたします。(休憩時刻 午後4時52分) ○副議長(上江洲安儀君) 再開いたします。(再開時刻 午後4時53分) 福祉部長。 ◎福祉部長(多和田真光君) お答えします。介護保険、御承知のようにスタート時点でいろんな、新たな、急な施策等も出てまいりまして、私ども実施体制の中でも若干その辺で苦労している面もございます。さらに現時点でも請求事務のほうで問題が残っているという情報もございます。これは国保連合会の情報でございます。ですから、いま議員がおっしゃっているように、冷たいとかということではございません。介護保険そのものをしっかりと実施していくということを私ども踏まえてやっているわけでございまして、御指摘のような対象者をおろそかにしているということではございませんので、その辺御理解願いたいと思います。ただ、いま先程の御質問の内容等については、国保連合会と各保険者との間ではMTで交換されまして、それに基づいて資料をはじき出していくという手法をとりますので、そんなに時間はかからないのではないかなということもございますが、まだその辺の国保連合会のほうでの整理もやられてない状況でございますので、その辺は時間をいただきたいというふうにお願いしたいと思います。 ○副議長(上江洲安儀君) 知念吉男君。 ◆24番(知念吉男君) この辺は時間をあげてもいいと思います。ただしかし、このレセプトが上がってきて、これを一つ一つ分析をしないと市民の認定された方々が、どのように進んでいるかというものを全体的にですね、いま本当に全部受けられているのか、これまでのサービスが後退しないで進んでいるのかということが、なぜ福祉部として、福祉行政として、これは調査をしてできないのかというのが私の疑問なんですよ。これまで愛誠園の介護支援センターとか、それから宜野湾記念病院は、これまで宜野湾市の委託事業として、こういう措置をされてきた関係で、私はここのケアマネジャーの方々から、どういうふうな状況になっているかということで調査をして、これから改めるべきは改めて介護保険を充実したものにしていくというのが、新しくスタートする、こういう制度についての行政側がとるべき措置ではないのかと思うんですよ。認定をして、もう支援事業者に預けっ放しと、任せっ放しということではなくて、その前に全体的にはどのように進んでいるかということは、福祉部が掌握すべきだと思うんですが、いかがですか。全国の市町村では、そういうふうなもの調査をされて、マスコミでもいま発表されてる状況ですよ。 ○副議長(上江洲安儀君) 休憩いたします。(休憩時刻 午後4時57分) ○副議長(上江洲安儀君) 再開いたします。(再開時刻 午後4時58分) 福祉部長。 ◎福祉部長(多和田真光君) お答えします。私ども市内の、いわゆる介護支援専門員の集まりもございまして、私どもとの意見交換もやっております。その中でのやりとりでございますが、私どもがその中での話し合いで確認した件につきましては、いわゆる希望するサービスが受けられないという苦情は1件もなかったという状況がございます。ですから、その辺知念議員が調査されたもの、皆さんの組織で調査されたものと若干食い違い等もございますので、私どもももう一度その辺、介護支援専門員の集まりの中でも、御指摘の件については確認もしながら、介護保険のスムーズな施行を心がけていきたいというふうに思っております。 ○副議長(上江洲安儀君) 知念吉男君。 ◆24番(知念吉男君) ちょっとまだ介護保険について、1番の質問ですが、2番を飛ばして3番からいきますけれども、この現在の状況でサービス基盤整備の実態はどうなっているのか。特にこの認定度に応じて特養ホームが足りない、あるいはデイサービス、この定員枠が少なくて受けられないというような状況等も報告されているんですが、このサービス基盤の実態についてはどうですか。 ○副議長(上江洲安儀君) 福祉部長。 ◎福祉部長(多和田真光君) お答えします。準備段階から、いわゆる基盤整備について御議論がありましたのは、私どもも特養の施設でございまして、それにつきましては、御承知のように県内におきましては、全国平均よりもずっと整備率がいいということ等もありまして、いわゆる一つの県自体の、福祉県としての整備は見合わすということになっておりますので、私どもでこれをすぐ足りませんということ等は言えないかと思います。ただ、実施段階で80名程度でしたかね、入所したいということ等もございましたので、その辺につきましては、希望する施設へ送付してございます。これからの措置制度じゃなくて介護保険制度ということからしますと、入所者、サービスを受けたい方と直接市との契約関係になってまいりますので、事前にその辺は県を通して各施設へ各市町村から周知するようになっております。ですから、それ以外の件につきましては、私どもサービス、いわゆる需要に対する供給というものは十分整っているというふうに理解しております。 ○副議長(上江洲安儀君) 知念吉男君。 ◆24番(知念吉男君) 私、市長会の国への要望書も読ませていただきました。この中にも基盤整備が不足ですね、要請が出されておりますけれども、私がケアマネジャーを訪ねて調査した段階でも、宜野湾市でもある施設は、40名の希望者がありますけれども、入所できないという報告も受けました。そういう意味からして、ぜひともこの現在ある宜野湾市で、この介護サービスの事業をされている業者、あるいは会社といいますか、そういうところをやはり福祉部として、宜野湾市民の高齢者の皆さんが十分なサービスを受けるためには、入所を希望する施設に入所ができているのかどうかも、やはり早めに掌握をして、この足りないと、不足しているというような状況であれば、改善をすると、していくと、国に対しても要望していくというような状況でないといけないと思うんです。そういう状況がわかるからこそ、全国の市長会でも、こういうふうにして国に対して不足分は不足ということで、介護保険の充実をめざして、こういう要望書が要請されていくと思うんです。そういった意味では、私は宜野湾市の福祉、この介護保険を充実させていくためには、市民の皆さんのニーズに合ったようなサービスができるように進めていくという意味でも、一日も早くこのレセプトがきて、個人個人整理していくという前に、ある程度の掌握はしていただきたいなと思います。 前に進みますが、いま市民をはじめ全国の多くの国民の願いとも合致しますけれども、自治体への要望としていちばん多いと言われているのが、この保険料、利用料の問題、減免、そして低所得者の対策ということで、全国の国民が、こういうことを望んでいるということが報道されております。厚生省の発表で、高齢者の76%は住民税非課税であり、4割強の高齢者は年金が4万円台ということを発表しております。これは宜野湾市にも当てはまると思うんですね。そういう高齢者の方々が、いま介護保険を利用されるわけであります。その中で、いまいちばん負担になっているのが、これまで多くの皆さんが、70%から80%の方々が無料で受けていたサービスが、利用料3%、これはホームヘルプサービスに限ってですね、これ以外の訪問看護とか、ほかのサービスは1割負担なんですよ。そういった意味で、非常に負担を感じているというのが、いま市民の多くの要望であります。そういった意味で、既にこういう調査をされて、3月段階から一般会計の繰り入れで65歳以上の保険料を引き下げた市もあります。これは徳島市ですね。それから、国保加入者、40歳から64歳、介護保険料を4分の1軽減されている市が高知市、すべての低所得者の利用料を半額にし、施設入所者の場合の費用も半額というのが愛知県の半田市など、いま全国で多くの市町村が、自治体が、こういう利用料、保険料の軽減措置をとって、いま市民の要望、ニーズにこたえて、介護保険の充実をめざしているわけでありますが、こういう方向に宜野湾市でも持っていくべきだと思うんですが、どんなでしょうか。 ○副議長(上江洲安儀君) 休憩いたします。(休憩時刻 午後5時06分) ○副議長(上江洲安儀君) 再開いたします。(再開時刻 午後5時06分) 福祉部長。 ◎福祉部長(多和田真光君) お答えします。3月議会でもお話ししたつもりなんですが、私どもの介護保険事業計画、その財政計画も含めて、向こう5年間の事業計画をつくって対応していくと、これは3年ごと見直ししていくということ等をお話ししたつもりでございます。ですから、この辺の状況も踏まえて整理しないと、いわゆる法制度の運用についての大きな柱が即1年で変わっていくようなことがあっては問題じゃないかなというふうに認識しております。と申し上げますのも、例えば先程施設のサービスの問題もございましたが、御承知のように施設サービスにつきましては、ものすごい金もかかるわけでございます。そうしますと、私ども計画で立てております、その介護の給付費、それ自体もまた見直さないといけない。それを見直すと、今度は第1号被保険者の介護保険料も見直さないといけないというような循環制度がございますので、その辺を勘案しますと、ある程度2~3年はやって、その実態を十分突きつめて整理して、改正すべきは改正していく、見直しすべきは見直しするというふうな議論をしないと、いまそこで施設入所の対応をすぐ改善しますとか、一般会計から持ち出ししてやりますということになりますと、現在やってます国保への赤字繰り出しの分等も含めますと、私ども非常に厳しい財政運営の中でのやりくりでございますので、はい、そうですかというふうにまいらない点も御理解願って、3年スパンの状況はじっくり把握して、その認定の制度も含めまして、国が整理すべきもの、各保険者の市町村が整理すべきもの、その辺を十分導き出して、じっくり対応しなくちゃいけないんじゃないかなというふうに思っております。 ○副議長(上江洲安儀君) 知念吉男君。 ◆24番(知念吉男君) 財政が豊かで、先程申し上げた、この軽減措置がなされているということではありません。どこの自治体もいま厳しい財政の中でやりくりをして市民の介護保険を、多くのお年寄りの皆さんが安心して介護サービスが受けられるような充実した保険制度をつくるために頑張っておられるわけであります。そういった意味で、私は、この自治体独自でも、こういう軽減制度をつくると同時に、先程も申し上げましたが、九州市長会でも要請書が出されております。市長、この問題で、これまでの部長とのやりとりもお聞きされたと思いますけれども、宜野湾市の場合、私はまだまだこの介護保険制度が本当に市民の皆さんがどのような状況で介護が受けられているかということが、まだ3カ月近くなる中でも、ほとんど掌握されてないと。レセプトを点検しなければわからないと、対応ができないというような状況ではいけないと思うんですよ。これ以前にもう市長会では、こういう要望書も国に上げられているわけでありますけれども、この観点から、これからの宜野湾市の介護保険の充実をめざして市長の見解をお願いしたと。それと同時に、先程お願いをしました、いまいちばん市民から求められている介護保険制度の利用料、いまホームヘルプサービスだけが3%ですけれども、これ以外の訪問看護、在宅看護をすべて3%にこの利用料ができるように、独自でも頑張ると同時に、国にも要請をしていくべきだと思いますけれども、いかがでしょうか。 ○副議長(上江洲安儀君) 市長。 ◎市長(比嘉盛光君) お答え申し上げます。介護保険は4月1日からスタートしたばっかりでございますので、知念議員のおっしゃる実態掌握については、確かに行政側としては、この制度運用で一生懸命でございますので、個々のケースについては、不十分な面があるかもしれません。これについては、今後明らかにされると思いますけれども、九州市長会では、市として、行政側として、掌握できた部分を改善すべきというところを大まかまとめて要請したわけでございますが、5月23日の九州市長会でも、いま御指摘のあります、特に第1号被保険者、弱者救済のための特別対策による減免措置以外にも恒久的な減免措置の実施について今後検討してもらいたいこと。さらに低所得者に対しては、財政措置等講じて、その財政措置については、その利用者、そしてその自治体に負担にならないように国庫でやるべきという趣旨も要請したところでございます。申し上げるのは、この介護保険も国保もそうでございますが、今後永久に続くわけでございますので、それを一時的に市のほうが、個々の負担軽減というかたちで措置することが、はたして長い目で見たときに、この介護保険の運用面で永続するかどうかですね、一市町村ではとてもじゃないが手に負えない面もあります。従いまして、財政面での支援については限界がございますので、これはやはりやるべきは、この介護保険、永久に円滑な運営を期するためには、どうしても国の支援措置が必要です。そういう立場からは、九州市長会あるいは全国市長会でも、束になってこの問題は取り組む必要があります。ただ、個々に、暫定的に、ケースごとに一般財源で補てんしていくということ自体については、私自身は、この制度の永続性を考えたときには、一時しのぎになりはせんかという懸念を持つものでございます。従いまして、御提言は十分承りますけども、まず走って間もないと、ほんとにどういう実態があるのか掌握して、その実態に基づいて実のあるところを国に訴えていって改善を求めていくべきことが、この制度の永続につながると考えておりますので、御理解いただきたいと思います。 ○副議長(上江洲安儀君) 知念吉男君。 ◆24番(知念吉男君) いま高齢者の住民税非課税の方々や低所得者の皆さんは、これまでの介護が受けられない、利用料を払わなければいけないということで、これまでの限度額を引き下げてサービスを受けると、そういう状況のもとで容態が悪化するとかというような事態になった場合には、かえって財政的に医療費がまた伴いますので、悪い結果になるんじゃないかという懸念もあるわけであります。そういった意味からも、こういう方々への減免制度というのは、市独自でも調査をして考えていかれると同時に、国には十分な措置を要請されるようにお願いをして、この介護保険問題については終わりたいと思います。 次に、教育行政について、1番目の嘉数中学校校舎改築についてでございますが、いま子供達の教育環境をめぐる現状は、非常に厳しい状況の中で、学校の校舎、あるいは学校の建物が荒れていくというような状況のもとでは、子供達が落ちついて勉学できないというようなのが、私はあるのではないかと思います。そういった意味で御質問をさせていただきますが、私は昨年11年6月議会でも、この学校問題を取り上げました。そのときには、この問題の老朽化している校舎の手すりがなくて非常に危険だということで、手すりの要求をいたしました。それについては、早速措置をしていただいて、手すりは完成をして、子供達が落ちないように安全策ができております。しかし、最近この学校に行きますと、この老朽校舎、上からのコンクリートがいまにも落ちてはこないかというような危険度の問題、それからトイレが逆流してくるという問題、2階はほとんど使わないで、桟でバツをされているという状況で、今度は1階のトイレも、こういうふうな状況だということでありますが、応急措置はされているということであります。そういう意味で、この校舎の問題は早急に改善を図らなければならない問題だと思いますけれども、昨年11月には耐力度調査も予算化されました。その調査の実施状況ですね、された結果、まずどうなっているのか。そしてこの校舎が、どのように改築計画されているのか、御説明をお願いしたいと思います。 ○副議長(上江洲安儀君) 教育部長。 ◎教育部長(島袋正則君) お答え申し上げます。ただいまの御質問の耐力度調査でございますが、平成11年度に完了しております。それによりますと、御案内のように5,000点以下が危険な状態になりますので、A棟、B棟含めて調査をした結果、5,000点以下に落ちている状況でございます。 それから今後の改築計画ということでございますが、先程申し上げました耐力度の調査を現在県の教育委員会のほうで審査に付している状況でございます。今後の改築計画については、御案内のように私ども教育委員会といたしましては、幼稚園から中学校までオープンスペースを取り入れた学校の施設整備を行っております。 そこで、嘉数中学校の問題でございますが、A棟からF棟まで増改築を繰り返してきたということの事情がございます。いちばん古い校舎で築約27年、いちばん新しい校舎で築17年となっております。そういうことから考えますと、すぐ全面改築となりますと、いままで整備をいたしました校舎の補助の問題、その辺の問題が生じてまいります。そこで、私ども教育委員会として、例えば全面改築をしますと、いままで校舎の整備をしました補助金を返さないといけない、あるいは市債の還付等々の問題がございますので、その辺について、いましばらく教育委員会内部で検討させていただきたいというふうに思っております。 ○副議長(上江洲安儀君) 知念吉男君。 ◆24番(知念吉男君) いま部長の説明では、A、B棟は5,000点以下ということで、この嘉数中学校というのは、築17年から27年という校舎がですね、継ぎはぎというようなことで非常に困難を来して、いま部長の説明も理解はできますけれども、しかしこのA、B棟という校舎は、本当に危険度といいますか、非常に大変な状況ではないかと思います。ただ、皆さんの検討が1~2年で検討されて、補助もちゃんと受けられて、改築ができるというような状況であれば、これにこしたことはないんですが、1~2年でなくても5年、10年、こういうふうなかたちで検討で続いていった場合には、いまのこのA、B棟の校舎ですね、危険度の面でも、衛生的な環境の問題でも、トイレの問題等あるんですが、こういう問題はどのように対応されるのか、説明をお願いします。 ○副議長(上江洲安儀君) 教育部長。 ◎教育部長(島袋正則君) お答えをいたします。ただいまの御質問でございますが、たしかA棟のコンクリートのはく離、あるいはその中の衛生面、トイレの改修のことだと思います。私どもとしては、その補修、あるいは改築ができる間、この危険箇所、コンクリートのはく離等については、危険箇所の撤去、いわゆるコンクリートのはく離分を撤去しながら、状況を見ながら防止策、例えば落下受け止めの網であるとか、そういうものも含めて、その間は対応していきたいというふうに考えております。 それからトイレの改修でございますけれども、この件については、私どもの学校訪問の中で掌握をしてございます。そこで、ただいま夏休み中に対応すべく、予算の見積もりにかかっているところでございます。該箇所については、2年程度前に、先程御質問のように汚水の逆流が一部見られましたが、その時点で対応いたしまして、それが止まっていたところでございますが、最近にして、また新たにそういう状況が出たということで、その既決予算の中で対応すべくいま考えているところでございます。 ○副議長(上江洲安儀君) 知念吉男君。 ◆24番(知念吉男君) いま衛生面は対応されると、夏休み中にということでありますので、喜んでおりますが、この校舎の危険度の問題もありますし、これまで部長から説明ありましたように検討されるということなんですが、ぜひこの補助の問題等も、やっぱり教育委員会でも早めに論議をされて、文部省にもそういう旨を伝えて、一日も早く改築できるように進めていただきたいなと思います。嘉数中学校では、皆さんも学校へ行かれますとわかりますけれども、校門から花いっぱい運動で、このいま老朽化した校舎の周囲も花をいっぱい植えて、この危険な、なんといいますか、ちょっと暗いようなイメージの校舎なんですが、花で飾って、いまカムフラージュといいますかね、生徒の皆さんと先生方が一生懸命にこの改善を図っていくというような状況でありますので、ひとつ全面改築に向けて、この校舎の改築をお願いしたいと思います。 次に進めていきたいと思います。生徒の机、腰掛けの改善について。これも前回指摘した問題でありますけれども、まだ改善跡が見られないと。少しは背もたれというんですが、そこは改善をされたような状況はありますけれども、私が言うのは、この学校の全面ではなくて、いちばんひどいといいますかね、3年生の机、腰掛けが非常に見苦しいといいますか、もうこれ以上修繕も改善もできないんじゃないかというぐらいの机、腰掛けでありますし、また机の大きさにしても、いまの子供達の体型からして、本当に文部省の基準に合った大きさであるかどうかも疑えるような机、腰掛けというような状況ですけれども、この問題についていかがですか。 ○副議長(上江洲安儀君) 教育部長。 ◎教育部長(島袋正則君) 生徒の机、腰掛けの改善ということでございますけれども、この件については、私ども予算の編成時期、いわゆる前年度の10月程度になりますけれども、その中で各学校長のほうから管理備品がどの程度必要なのか、何を優先すべきなのかという資料をいただいております。その中で予算の要求をやっておりまして、予算が可決した段階で、その対応をしている状況でございます。いま御質問からいいますと、実は机、腰掛けについては、小学校が可動式、固定式を使っているとか、あるいは中学校が可動式と固定式を使っておりますけれども、机が定価で9,200円、一つ。それからいすが6,200円とかなり高価でございます。それから考えますと、小学校、中学校、全体的に今後整備をしていくとなりますと、約1億4,500万円前後かかるであろうというふうに見ております。そこで、先程の御質問の中については、十分その部分の把握はしてございませんので、とりあえず調査をさせていただきたいというふうに思います。 それからその机、腰掛けの規格といいますか、基準の件でございますけれども、これについては、平成11年9月13日付でございますけれども、県の教育長から各市町村の教育長あてに学校用家具、教室の机、いすの日本工業規格の改正についてということで一つの基準が示されております。それを見ますと、ちょっと読み上げてみたいんですけれども、この内容は、文部省大臣官房文教施設部長からの通知でございますけれども、今回改正されておりますけれども、近年パソコンなど多様な教材が日常的に使用されている状況にあり、学校の教育現場では一斉授業により整然と机を並べて行う学習形態だけでなく、多目的スペースを含む広い教室を利用してチームティーチング、グループ学習、個別学習など、1人ひとりの個性に生かした多様な学習形態をとることが多くなっていることを踏まえ、一つ目に、多様な教材に対応できるよう机の面、寸法を拡大し、また高さ調整が可能ないすを対象とするなど、学習形態の変化に対応することというふうになっておりまして、今後その辺の状況を踏まえながら、私どもとして、その対応をする必要があると思っております。 ○副議長(上江洲安儀君) 知念吉男君。 ◆24番(知念吉男君) 子供達が、古くなっても長いこと大事に物を使用していくということは非常にいいことだと思いますけれども、しかしいま指摘の部分は、このサイズの面でも、子供達が授業を受けている状態を見ますとわかりますけれども、子供達の体が非常に大きくなっている中で、あの机が座ってても足で持ち上げるというような状況等、腰掛けが30センチ以下のものがあるんですよね、33センチぐらいですかね、測りましたけれども。そういうふうな状況のもとで、ほんとにいい姿勢で授業が受けられるかと、1時間座ってですね、これでは授業の勉学の面でも非常に支障を来すんじゃないかと思います。全体的に改善していくという面では、財政的にもこれは計画を立てられて、この教育委員会からの改正の状況も踏まえて計画されていると思うんですが、そこは緊急の措置として、やはり改善をしていただきたいと思うんですが、これはどんなですか。 ○副議長(上江洲安儀君) 教育部長。 ◎教育部長(島袋正則君) お答えをいたします。先程ちょっと触れましたけれども、私どもの予算が、前年度で学校長のほうから資料をいただきながら対応しているという状況でございます。従って、財源的には、即対応というのは非常に厳しい状況でございますので、その辺については、現場の調査もさせていただいて、今後財政調整もしてみたいというふうに考えております。 ○副議長(上江洲安儀君) 知念吉男君。 ◆24番(知念吉男君) 志真志小学校給食室の、これは配ぜん室の改善ですけれども、内容は伝えてありますので、御答弁だけお願いしたいと。4番も同じですね。11年度嘉数小学校の防球ネットの予算化がありましたけれども、補助がつかないということで変更になっております。そういった意味で、危険度の問題で、どういうようなことで優先度があるのかどうかも含めまして、今後この志真志小学校の給食配ぜん室、あるいは嘉数小学校の防球ネットについて説明をいただきたいと思います。 ○副議長(上江洲安儀君) 教育部長。 ◎教育部長(島袋正則君) お答えを申し上げます。志真志小学校の給食室の改善ということでございますが、これについては、給食運搬車による給食の搬入口に屋根が設置されてないと。給食の搬入に支障があるとの報告は受けております。そういうことで、その給食の屋根部分については、ただいま既決予算で対応できるかどうかも含めて、いまその予算の見積もりにかかっている段階でございます。 それからあと1点ございますが、給食用コンテナの荷をおろす場所のこう配の問題がございます。これについては、この給食用コンテナの、そのコンテナのおろし場所でございますが、これについては、給食運搬車両の高さの問題、それから給食室との問題ですね、その辺の整理がございますので、含めて今後検討させていただきたいというふうに思っております。 それからあと一つの防球ネットについてでございますけれども、防球ネットについては、御案内のように平成12年度に普天間中学校に防球ネットの実施設計、それから工事費、それから真志喜中学校の実施設計を組んでございます。基本的には運動場の夜間開放事業を行っておる4校、それを随時状況を見きわめながら財源調整をかけてみたいというふうに思っております。 ○副議長(上江洲安儀君) 知念吉男君。 ◆24番(知念吉男君) 志真志小学校については、小学校の子供達としては、配ぜん車ですね、こう配があるんで、非常に危険な状況と。5~6名で押したりですね、それから雨降りなどは大変危険な状況でありますので、ぜひお願いしたい。 それから嘉数小学校の防球ネットについても、私は、地域の皆さんの調査もぜひお願いしたいと。アルミサッシの棒が緩んでいる家庭もありますので、調査を入れて、早めに対応していただきたいと思います。 それから最後の我如古交差点の障害者用横断歩道の設置については、先の一般質問でも取り上げましたけれども、今回も同じ場所であります。我如古交差点は、歩道橋ありますけれども、この横断歩道がありません。これには障害者、車いすの方々、あるいはお年寄りの皆さんが非常に不便をかこっております。近くには沖縄病院がありますし、また図書館があって、そこにも多くの車いすの方々が御利用されております。この方々は、中部商業のあの信号のところとか、あるいは南側の信号のところ、ここも横断歩道は敷かれておりませんけれども、そこを渡っているというような危険な状態、あるいは地域のお年寄りの皆さんが畑に一輪車でこの道路を横断するというようなこともあって、非常に危険な状況であります。障害者福祉計画の中にも、これを組み込まれているかどうかわかりませんけれども、そういうことも含めまして、早急な対応策をお願いしたいと思いますが、この前回の質問から、これまでどのように前進して進められてきているか、御答弁をお願いしたいと思います。 ○副議長(上江洲安儀君) 市民経済部長。 ◎市民経済部長(石川幸栄君) お答えを申し上げます。たしか平成11年6月議会だったと思います。議会のときにも我如古交差点、スロープがなくて障害者の方たちが大変渡りにくいということがあって、横断歩道橋の下のほうから横断歩道を設置してもらいたいという御質問があったわけです。そのときにもお答え申し上げたと思いますけども、私どもとしては、2点ほど南部国道事務所、あるいは警察のほうに要望をしてまいりました。1点目につきましては、横断歩道橋のほうにスロープが付けられないのかどうか。2点目に、横断歩道橋と併設して横断歩道の設置ができないのかということも踏まえて、南部国道事務所、あるいは宜野湾警察署を通して、公安委員会のほうに要望も出してきたわけであります。しかしながら、該国道につきましては、横断歩道と申しますか、幅員が狭いということもあって、なかなか改善については厳しいものがあるということもあって、宜野湾警察署のほうからは、スロープができない、あるいは横断歩道ができないということがあれば、エレベーター式ですか、その辺の検討もできないかということも踏まえて申し上げてまいりました。しかしながら、その辺につきましても、大変厳しいということがあるわけですけども、私ども交通安全を担当する部署としても、今後とも引き続き強力的に横断歩道の設置に向けてお願いしてまいりたいと。これにつきましては、どうしても公安委員会のほうの設置ということもありますので、宜野湾警察署ともども知念議員の要望におこたえできるような方向で強力にまた推進をしていきたいと、要望もしていきたいというふうに思っております。 ○副議長(上江洲安儀君) 知念吉男君。 ◆24番(知念吉男君) これは、その場所を利用される市民の方々の強い要望、そして障害を持つ方々、あるいはお年寄りの皆さんからも要望があってのことであります。ぜひ行政としても調査をされて、必ずしもこの横断歩道の下、すぐというようなことじゃなくして、あるいはちょっと離れた近くに信号機を設置して、そこを緊急対策として、安全で横断できるような場所を、まずは緊急にでもいいですから、調査をされて、設置をされることをお願いをしまして、私の質問を終わります。ありがとうございました。 ○副議長(上江洲安儀君) 以上で24番 知念吉男君の質問を終わります。 以上をもちまして本日の全日程が終了いたしましたので、本日の会議を閉議いたします。なお、次の本会議は、6月27日午前10時から会議を開きます。本日はこれにて散会いたします。御苦労様でした。(散会時刻 午後5時39分)...